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概要:経済産業省が31日発表した12月鉱工業生産指数速報は前月比0.1%低下となった。半導体製造装置や化粧品、スマートフォン向け半導体などが減少した。ロイターが事前集計した民間エコノミスト予測値の中央値(同0.4%減)は上回った。10━12月では前期比1.9%の増加となった。基調判断について「生産は緩やかに持ち直している」との表現を据え置いた。 企業への聞き取りを基にした生産予測指数は1月が前月比0.1%低下、2月同2.6%上昇だった。生産予測調査は
[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した12月鉱工業生産指数速報は前月比0.1%低下となった。半導体製造装置や化粧品、スマートフォン向け半導体などが減少した。ロイターが事前集計した民間エコノミスト予測値の中央値(同0.4%減)は上回った。10━12月では前期比1.9%の増加となった。基調判断について「生産は緩やかに持ち直している」との表現を据え置いた。
企業への聞き取りを基にした生産予測指数は1月が前月比0.1%低下、2月同2.6%上昇だった。生産予測調査は実際よりも高めの数値となる傾向があり、これを補正すると1月は前月比3.3%減から1.4%減の範囲に落ち込む見通しという。自動車・鉄鋼などの生産減が響く。
12月の生産を下押ししたのは生産用機械工業、化学工業、電子部品・デバイス工業など。具体的な品目別では、印刷用機械、半導体・液晶製造装置、乳液・化粧水、日焼け止め・日焼け用化粧品、界面活性剤、半導体集積回路、スマートフォン・デジタルカメラ用半導体(CCD)などだ。
一方、はん用・業務用機械工業、自動車工業、電気・情報通信機械工業などの業種は増加した。蒸気、ボイラ部品、乗用車、トラック、リチウムイオン電池などが増えた。
<1月予測、自動車など輸送機械が6.4%減>
1月の業種別予測では自動車などの輸送機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業、金属製品工業などが減少する見通し。輸送機械工業は前月比6.4%減と大幅に減少する見通し。
12月実績や1月などの生産予測について、経産省によると米中経済摩擦の影響や、日米自動車交渉への懸念の影響は確認されていないとしている。
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