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概要:Gina Chon [ワシントン 30日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 一部閉鎖されていた米政府機関がつなぎ予算によって再開したが、トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設費用57億ドルを要求し続けているため、数週間中に再び閉鎖される恐れもある。 しかし回避の手段はある。複数年予算を成立させ、予算不足を自動的に補う制度を導入すれば、政府機関が機能不全に陥るのを抑制できる。さらに、議員および大統領らへの給与支給停止をちらつかせれば、再閉鎖を防ぐ保険になる
Gina Cho
[ワシントン 30日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 一部閉鎖されていた米政府機関がつなぎ予算によって再開したが、トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設費用57億ドルを要求し続けているため、数週間中に再び閉鎖される恐れもある。
しかし回避の手段はある。複数年予算を成立させ、予算不足を自動的に補う制度を導入すれば、政府機関が機能不全に陥るのを抑制できる。さらに、議員および大統領らへの給与支給停止をちらつかせれば、再閉鎖を防ぐ保険になるだろう。
議会は30日、再閉鎖を避けるための審議に入ったが、時間は限られている。つなぎ予算は2月15日に切れる。トランプ氏は、議会がメキシコ国境で壁その他の障壁を建設することを審議しないなら、時間の無駄だとツイッターに投稿した。
35日間の閉鎖中は、約80万人の連邦職員が休職、あるいは無給で働く事態となり、空港から食品検査、新規株式公開(IPO)に至るまで、幅広い分野に影響が広がった。議会予算局(CBO)は、政府機関の閉鎖により2019年の米経済に30億ドル相当の影響が及ぶとの見通しを示している。
さすがの政治家もうんざりしている。
一部議員は、歳出予算が時間内に成立しない場合、現行水準の連邦予算支出を自動的に更新する計画を提案した。マコネル上院院内総務(共和党)は、超党派の支持が得られればこの案を検討すると述べている。
複数年予算を導入すれば、不透明感はさらに和らぐだろう。現状では、財務省、証券取引委員会(SEC)、国防総省その他の機関が毎年議会に予算見積もりを説明する必要がある。しかし昨年、超党派の委員会は予算を2年ごとに策定する可能性について検討した。より長い期間にわたる予算ならさらに良いだろう。ただその場合には、修正を認め、将来の大統領や議員が口をはさめるようにするなど、柔軟性を持たせる必要があるだろう。
政府機関を閉鎖する場合にはもっと広く痛みを分担するようにすれば、両党とも再閉鎖を避ける意欲が高まるだろう。超党派の下院議員3人は、議員、大統領、副大統領への給与支払いを停止することを提案している。議会予算は昨年承認済みだったため、直近の政府機関閉鎖では議員給与に影響が及ばなかった。
格付け会社ムーディーズは29日、米政府機関が再び閉鎖されれば、債務上限の問題も浮上し、米経済により深刻な影響が及ぶ恐れがあるとの認識を示した。同社は既に今回の閉鎖を受け、米政府の予算成立手続きが他の「トリプルA」国に比べて「堅固さに劣る」可能性を検証中だ。議会には、そんなことはないと証明するチャンスが残されている。
●背景となるニュース
・議会予算局は28日の報告書で、今回の政府機関閉鎖により2019年の米経済に30億ドル相当の影響が及ぶとの見通しを示した。年間の国内総生産(GDP)が、予想より0.02%少なくなる計算だ。
・トランプ大統領と議会は25日、壁建設予算57億ドルを盛り込まない3週間のつなぎ予算で合意した。同予算の期限は2月15日。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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