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概要:ダイソンの最新ロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」が登場した。頭脳とセンサーを進化させたという新型はどこがすごいのか、実機と発表イベントの模様から見ていこう。
実機の動作チェックのためのデモ機を編集部に設置してみたり、住宅内で動かしてみたりしたところでも、挙動はまったく同じだった。
環境マップを一切持っていない初回の走行時から、テーブルやオフィスチェアの脚、床に置いたカバンといったものを巧みに「ギリギリ回避」して、掃除をしながら環境マップをつくっていく。
自分が部屋のどこにいるかを理解する「自己位置推定」は360度カメラの映像を主体に行なっている。360 Heuristでは新たに、360度カメラの周囲にLED照明を搭載した。これによって、低照度な(薄暗い)部屋でもナビゲーションできるようになっている。
試しに自宅のリビング全体を掃除させてみたところ。見た目にはきれいだと思っていたが、ちょっとびっくるするくらいの細かなチリと、埃が取れた。
室内のエリアごとに「強弱」を使い分けで自動掃除
ゾーニングについて説明するオルドレッド氏。こんな風に360 Heuristが作成する環境マップを区切る形で設定していく。名前もつけられAlexaから呼び出す場合には、そのカスタムの名称で呼び出せる。
発表会でシニアプリンシパルエンジニアのマイク・オルドレッド氏がさかんにアピールしていたのは、周囲の環境認識の精度の高さと、そのデータに基づくパーソナライズだ。
第1世代に比べてカメラから取り込める情報量を増やし、クアッドコアプロセッサーと「長期メモリー」の容量を32倍に増やした結果、20倍多くのデータを扱えるようになったという。それによって、より品質の高い環境マップの生成と、高精度な自己位置推定ができるということだった。
これによるメリットは
・掃除するエリアの重複が少なくなることによる効率的な電力消費
・きめ細かな室内のゾーニング
の2つがある。ゾーニングの機能はなかなか面白い。
スマートフォンとペアリングすると、360 Heuristが自動生成した環境マップをスマートフォンから見ることができる。
このマップの中を直線で区切って、エリア別に3段階の掃除モードを設定して使うイメージだ。日本の住環境でいえば、玄関口近くの埃が多そうなエリアや絨毯のある場所は「強」モード、さっと掃除しておけばいい程度のリビングは「静音」モード、といった使い分けができる。
環境マップをつくったあと、エリアを区切ってみた(画面下)。すべて通常モードになっているが、好み次第でエリアごとに「強」や「静音」モードを切り替えることができる。
デモでは、ダイソンが言うように、自己位置推定の精度がかなり高そうなことが感じられる。リビングを模したセットでの実演では、カーペット部分を「静音」ゾーンに設定すると、カーペットに差し掛かった瞬間に動作音が小さく、エリアから出ると「強」モードで掃除する様子を見られた。
なお、ダイソンによると、購入後のアップデートによる「機能強化」は今後1年分程度はすでに予定が立っているという。
「買ってから機能が増える、性能が上がる」のは、EVメーカーのテスラが得意とするビジネスモデルだが、白物家電にも同様の世界観を作るメーカーが出てきたのは面白い(実は、アイロボットも同様のアップデート型モデルを採っている)。
この「賢さ」がどの程度、実際にも体感できるのか。後日、実機を使ったレポートでお伝えしていきたい。
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