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概要:1967年に初飛行したボーイング737は世界一のベストセラー民間航空機となった。737の第4世代に当たる737MAXの初めての商業運航は2017年で、インドネシアの格安航空会社ライオンエアが行った。そして乗客乗員全員死亡という墜落事故を5カ月の間に2回起こした。
Photographer: Stephen Brashear/Getty Image
Photographer: Stephen Brashear/Getty Image
1967年に初飛行したボーイング737は世界一のベストセラー民間航空機となった。737の第4世代に当たる737MAXの初めての商業運航は2017年で、インドネシアの格安航空会社ライオンエアが行った。そして乗客乗員全員死亡という墜落事故を5カ月の間に2回起こした。
1. 737MAXを購入した航空会社は?
多くの航空会社が購入しているが、大半がまだ引き渡しには至っていない。今年1月時点で、ボーイングは航空会社46社に350機を引き渡したと発表。全ての受注を合わせると80社余りと5000機を超える契約を結んでいる。MAXシリーズで最も売れているのはMAX8。昨年10月のライオンエアと今月のエチオピア航空での事故はいずれもMAX8だった。
MAXシリーズには他にも7と9、10がある。主要な運航会社はサウスウエスト航空(31機)、アメリカン航空(22機)、エア・カナダ(20機)。ノルウェー・エアシャトルやフライドバイ、中国の幾つかの航空会社も運航している。中国の航空会社は世界全体のMAX引き渡し契約の約20%を占めており、進行中の米中通商交渉では、シカゴに本社を置くボーイングの航空機をさらに中国側が購入する条件が合意に盛り込まれる可能性があると伝えられた。
エチオピア航空機の墜落現場近く(3月11日)
写真家:Jemal Countess / Getty Image
Max Deliverie
The 737 Max is Boeings best-selling narrow-body, with dozens of customer
Source: Boeing Co.
2. 737MAXは運航停止になるのか?
幾つかの国ではそうなる。エチオピア航空の737MAX8が10日、離陸後間もなく墜落し、乗客乗員157人全員が死亡すると、中国はその翌日に国内の航空会社が運航しているMAX96機全ての運航停止を命じた。エチオピア航空とインドネシアも運航停止としている。メキシコとアルゼンチンの航空会社、そしてシンガポールも追随した。
3. 米国ではどうか?
米連邦航空局(FAA)は11日、MAXの安全性に信頼を示し、「引き続き耐空性要件を満たす」とする国際通知を出した。サウスウエスト航空は運航しているMAXを含めた旅客機の安全性に自信があるとコメント。アメリカン航空はエチオピア航空機の事故調査を注視すると表明した。
航空機の型式証明を行うFAAが最後に運航停止を命じたのは13年1月。リチウムイオン電池の過熱問題が生じたボーイング787の運航を止めた。この時は2回目の事故後でFAAは行動を起こした。
4. 搭乗予定機が737MAXかどうか知るには?
航空券を購入済みなら、予約の詳細を見れば分かるはずだ。そうでなければ、https://flightstats.com などのウェブサイトで、製造元や機種など少なくともフライトの数日前まで確認可能だ。
5. MAXはこれまでの737とどう違うのか?
エンジンが大型化し、自動化も進んだ。航続距離が6570キロメートルに伸びるとともに、燃費が向上した。エアバスのA320neoに対抗するボーイング機だ。ライオンエア機の事故後、失速を防ぐため一定の環境下で強制的に機首を下げるソフトウエアが搭載されていることが明らかになったほか、このシステムを認識していなかったパイロットがいたことも分かった。ボーイングはそのようなことがあってはならないはずだったとして、自動制御システムを解除するための追加的なガイドラインを示した。
エアバスのA320neo
写真家:Balint Porneczi / Bloomberg
6. 2つの墜落事故、関連性はあるのか?
断定するのには早過ぎる。2件の墜落に共通するのは、離陸から時間を経ずに事故を起こしたということだ。いずれも運航が安定せず、パイロットは空港に戻ろうとしていた。ただベテランの事故調査専門家によれば、現時点では2つの事故の間に直接的な関連性を導き出すためのデータはあまりにも少ない。ライオンエア機墜落の暫定報告書によると、計器不良後、パイロットはコントロールし続けることが難しかったようだ。
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