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概要:3日の米株式相場は反発。4月の米雇用統計を受けて米経済への楽観が高まったことから、上昇の勢いが増した。
3日の米株式相場は反発。4月の米雇用統計を受けて米経済への楽観が高まったことから、上昇の勢いが増した。
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S&P500種株価指数は約1カ月ぶりの大幅高。雇用統計ではインフレを誘発せずに労働市場が成長を支えられることが示され、米金融当局の辛抱強いスタンスを後押しする格好となった。米国債はほぼ変わらず。ナスダック100指数は最高値を更新。テスラは転換社債と株式の発行で23億5000万ドルを調達した。資産家で投資家のウォーレン・バフェット氏はCNBCに対し、アマゾン株を購入していると明らかにした。
S&P500種は1%高の2945.64。ダウ工業株30種平均は197.16ドル(0.8%)上げて26504.95ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇で終了した。ニューヨーク時間午後4時33分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.53%。
リスク資産が買われた背景には、米雇用者の伸びが力強く、失業率は1969年以来の低水準となったことがある。リセッション(景気後退)に陥りつつあるとの懸念が和らいだ。一方、平均時給の伸び悩みを受け、米金融当局がなお緩和政策を強いられるとの観測は残った。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の今週の発言を受け、次の行動が利下げになるとの観測は後退していた。
ニューヨーク原油先物相場は反発。米雇用者の伸びが市場予想を上回り、国内経済の強さが示唆されたことを好感した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は13セント(0.2%)高の1バレル=61.94ドル。米国での生産急増を消化し、週間では2.2%下げて2週連続安。ロンドンICEの北海ブレント7月限はこの日10セント高の70.85ドル。
ニューヨーク金先物相場は反発。4月の米雇用統計では雇用者数の伸びが加速したものの、平均時給の伸びが予想を下回ったことから、米金融当局の辛抱強いスタンスが正当化されるとの見方が広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.7%高の1オンス=1281.30ドルで終了した。週間では0.6%下落。
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