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概要:米携帯電話サービス大手のスプリントとTモバイルUSの合併計画の行方によって最大の影響を受けるのは、ソフトバンクグループとその創業者の孫正義氏だ。
米携帯電話サービス大手のスプリントとTモバイルUSの合併計画の行方によって最大の影響を受けるのは、ソフトバンクグループとその創業者の孫正義氏だ。
スプリント経営陣は規制当局に対し、Tモバイルによる買収が阻止されれば「深刻な問題」に直面すると述べている。同社は約10年赤字続きだった。合併計画がとん挫すればスプリントに190億ドル(約2兆1000億円)相当を出資しているソフトバンクの負担は大きい。
マッコーリーのアナリスト、エイミー・ヨン氏は「ソフトバンクがスプリントを救う意思があるかどうかの試金石になるだろう」とした上で、「持ち分の大きさを考えると救済に動く可能性が高いが、プランBは明瞭でも、あまり魅力的でもない」と話した。
ソフトバンクがスプリントとその債務390億ドルの吸収を迫られる場合、孫氏は他の選択肢の模索や資産売却の検討を余儀なくされるかもしれないとアナリストらは指摘している。
「合併が承認されると引き続き信じている」とソフトバンクは電子メールでコメント。スプリントはコメントを控えた。
両社は1週間前、合併合意の有効期間を3カ月延長し7月29日までとした。米司法省と連邦通信委員会(FCC)による審査が続く中、アナリストらは合併が承認される見通しを後退させつつある。
承認が得られない場合、スプリントと別のパートナーとの新たな合意がソフトバンクにとって最善の選択肢になる。ワイヤレス業界コンサルタントのチェタン・シャーマ氏は、スプリントのパートナーとしては「ケーブルテレビ会社が自然な選択肢だが、各社は全面的な合併はあまり望んでいない」と指摘した。
Growth on Hold?
High long-term debt may hobble Sprint's ability to upgrade its network
Source: Company reports
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