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概要:ソフトバンクグループは5月9日、2019年3月期決算説明会を開催。会長兼社長の孫正義氏は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの好調ぶりをアピール。また、質疑応答ではソフトバンクによるヤフー子会社化の真意を語った。
ソフトバンクグループは2019年3月期決算説明会を開催した。
ソフトバンクグループは5月9日、2019年3月期決算説明会を開催した。同社の決算説明会は毎回、数字を並べるシンプルなものではなく、会長兼社長の孫正義氏による「独演会」のような内容になっている。
今回の決算説明会もその特徴ある進め方は同じだったが、前回のように司会者の進行を遮るような場面もなく、筆者は淡々とした雰囲気を感じた。前日の5月8日には、通信事業子会社であるソフトバンクがヤフーの連結子会社化を発表するなど、インパクトのあるニュースがあり、今回の発表会では孫氏から直接“ヤフー子会社化の真の狙い”を聴ける場だと考えていただけに、少し物足りなさも感じた。
ソフトバンクグループ 2019年3月期決算説明会 プレゼンテーション資料より
出典:ソフトバンクグループ
ちなみに、ソフトバンクグループの2018年度決算は、売上高が9兆6022億円と前年同期比で5%増、営業利益は2兆3539億円と前年同期比で81%増となっている。
営業利益の主な成長要因はソフトバンクビジョンファンド(以下、SVF)による利益増で、孫氏はこれらの会計上の数字に対して「どうでもいい数字」としつつも、「(SVFは)これからの成長エンジンである」とあらためてSVFの成功を誇示。詳細は語られなかったが、SVFの2号であるソフトバンクビジョンファンド 2(SVF2)の近日発表を予告した。
ソフトバンクのヤフー子会社化、最初は「イヤ」だった
営業利益の主な成長要因はSVFだ。
プレゼンテーションで孫氏は、ソフトバンクによるヤフー子会社化について触れることはほとんどなく、終始ソフトバンクグループとしての今後の方向性や現在の株主価値について語られていた。
唯一、ヤフーについて触れたのは質疑応答でのことだった。取材陣から「ヤフー株のTOB(株式公開買い付け)で得られる金をどのように使うのか」という質問に対し、孫氏は「ヤフージャパンの自社株買いで資金が入ってくるが、そのお金は財務バランスの強化とSVF2の強化、今回発表した株主配当の増配に使う」と話した。
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出典:ヤフー{12}
しかし、孫氏は決して自身がこの取引を主導したわけではないと主張している。
「ヤフージャパンの件については、ソフトバンク株式会社の宮内社長が『ヤフージャパンを傘下に置きたい、直接彼らとシナジーを事業会社同士で生み出していきたい』と話があった。
ヤフージャパンからも『ソフトバンクと連携することで、eコマースやPayPayなどを強くしていきたい』と、お互いがそうしたいという話が僕のところに来た。
それに対し、一言目は『君たちの気持ちは分かるけど』と話した。結果的にそういう形になると『また、孫が(ソフトバンクとヤフーの)バランスシートを財布代わりに使って、親会社として資金繰りに使いたいから仕組んだことだ』と色々な人に言われるかもしれない。それはイヤだなぁ、ということを申し上げた。
しかし、彼らとしては『そういう小さなことは忘れてくれ』『孫さん、批判を受け止めてくれ』と話をされた。それじゃあ、しょうがない。いいよ、とそれを受け入れることになった」(孫氏)
この内容については、5月8日に開催されたソフトバンクの決算説明会で同社社長の宮内謙氏が話したことと口裏を合わせている格好だ。
ビジョンファンドの2号は、1号と同程度の規模で近日発表
孫氏の頭の中は、SVFの次なる一手でいっぱいのようだ。
これは筆者の私見になるが、孫氏は2年前にソフトバンクグループを投資会社としてスタートさせてからは特に、国内の事業に対して直接的な興味をあまり持っていないように感じられる。実際、今回の会見の中でも「ビジョンファンドへの情熱が97%。頭いっぱい、心いっぱい」と話している。
孫氏が今後の成長エンジンとしてあげたSVFは、今後SVF2をスタートさせることで新たなステージを迎える。その詳細は「近日発表」としているが、具体的にどのような形で2号ファンドを始めるのか、現在詰めている最中だという。
SVF2の投資規模感としてはSVF(1号)と同程度と話しており、まずはソフトバンクグループから100%出資するような形でスタートを切る方法など、「(SVF)1に区切りがついても、途切れることがないように2の投資が始まるよう」(孫氏)検討しているという。
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(文、撮影・小林優多郎)
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