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概要:最初のキッチンが先週、ニューヨークでオープンした。
ペトコは店内に高級ペット・キッチンを作っている。
Petco
アメリカのペットショップチェーン大手「ペトコ(Petco)」は、人間が食べてもOKな作り立てのペットフードが注文できる高級キッチンを店内に作った。
初めてのキッチンは5月10日(現地時間)、ニューヨークのユニオンスクエアにあるペトコの旗艦店でオープンした。
店に入ると、訓練を受けたシェフたちが牛肉やじゃがいも、七面鳥、全粒粉マカロニ、鹿肉、カボチャ、ラム肉、玄米などを使ったペットの食事を用意しているのが見える。
どんなキッチンなのか、紹介しよう。
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スライドショー
ユニオンスクエアにあるペトコのキッチンの広さは、1350平方フィート(約125平方メートル)。1日あたり2000ポンド(約907キログラム)のペットフードを作っている。
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ペトコのチーフ・マーチャンダイジング・オフィサー、ニック・コナト(Nick Konat)氏はBusiness Insiderのインタビューで、「ここに来れば、店内で作っている商品を見て、においをかいで、触ることができます。あなたのペットの食事にどんなものが入っているのか、知ることができます」と語った。
「わたしたちは顧客に人間が食べてもOKな、新たな選択肢を提供しています。これほど質の高いものは、他では手に入りません」
ペトコのキッチンは、ペットフード会社「JustFoodForDogs」との提携によるものだ。JustFoodForDogsは、カリフォルニアやシアトルに専用のペット・キッチンをオープンさせていて、ボストンやシカゴにも出店する計画だ。
フードの価格は6~12ドル(約660~1320円)。
Petco
ペットの大きさや必要な栄養によって、中には数日間もつペットフードもある。JustFoodForDogsのウェブサイトには、それぞれの犬が日々、どのくらいのカロリーを必要としているか、計算できる“カロリー計算機”がある。
ペトコはこうした店内キッチンを増やしていく計画で、今後数年でその数を「2ケタ」にすると、コナト氏は語った。
Petco
こうしたキッチンは、より多くの買い物客を引き付ける可能性がある。アメリカン・ペット・プロダクツ・アソシエーション(American Pet Products Association)によると、ペット関連の消費は2005年から2018年の間に2倍になり、720億ドルを超える規模になっている。
この成長をけん引しているのが、ミレニアル世代だ。この世代は可処分所得の多くをペット用の高級フード、医療、服に使っている。
シカゴにある犬専用のデイケア・センター「DoGone Fun」のオーナー、ベバリー・ペトルニッチ(Beverley Petrunich)氏は2018年、 「彼らはペットを自分の初めての子どものように扱っています」 と、ウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。
シェフたちは“七面鳥とマカロニ”といった人気の高いメニューも作るが、アレルギーなどに対応した特別食も作っている。
Petco
JustFoodForDogsは獣医師と協力して、肥満や消化器疾患、膵炎など、さまざまな問題を抱える犬用にカスタマイズしたフードを作るという。
新たなキッチンは、ペットの栄養状態を向上させようというペトコの戦略の一部だと、コナト氏は言う。
Petco
ペトコは5月、展開する1500の店舗で全てのペットフードから人口調味料、着色料、保存料を取り除いた。同社が販売を取りやめたフードは金額にして約1億ドル相当だ。ペトコの年間売り上げは40億ドルだ。
コナト氏は、この変更に対する顧客の反応はポジティブなものだという。
「わたしたちはさらなる成長を遂げています…… そして、わたしたちの顧客もその成長を喜び、支持しています」
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[原文:Petco is making an unprecedented move to win over millennials who treat their dogs like their ‘first-born child’]
(翻訳、編集:山口佳美)
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