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概要:アジアに赴任する海外駐在員が最も高い報酬パッケージを受け取る国は日本。生活費が最も高い国・地域として香港とシンガポールがたびたび挙がるだけに、これは意外かもしれない。 日本に拠点を置く企業が海外から赴任する中堅社員に提供する報酬パッケージは平均で年38万6451ドル(約4270万円)と、アジアのどの国・地域よりも高い。コンサルティング会社ECAインターナショナルのリポートが示した。
A woman walks outside a train station in Tokyo's business district, Japan.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
アジアに赴任する海外駐在員が最も高い報酬パッケージを受け取る国は日本。生活費が最も高い国・地域として香港とシンガポールがたびたび挙がるだけに、これは意外かもしれない。
日本に拠点を置く企業が海外から赴任する中堅社員に提供する報酬パッケージは平均で年38万6451ドル(約4270万円)と、アジアのどの国・地域よりも高い。コンサルティング会社ECAインターナショナルのリポートが示した。
ECAの地域ディレクター、リー・クエイン氏によると、駐在員向け報酬パッケージが昨年最も増えたのも日本で、円高と住宅関連コスト急増が理由という。
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Japan pays expatriate workers the most in Asia
Source: ECA International
ECAの年次調査は、現金給与のほか、住宅手当やインターナショナルスクールの学費補助などを含んでいるほか、各国・地域の税制も考慮している。今回の調査は160カ国・地域の280社余りを対象に2018年終盤に実施された。
アジア3位は29万9728ドルのインドだが、恐らく交通渋滞や混雑・公害のひどさといったことへの配慮があるとみられる。4位が香港で27万6417ドル。税金が安く教育環境も整っているシンガポールは10位となった。
ECAの調査結果で分かるのは、赴任先はアジアがいいということだ。米国で海外駐在員が受け取る報酬パッケージは年平均25万28ドル、オーストラリアなら26万6848ドルだ。日本を上回る世界一は、英国で42万1798ドルとなった。
London Calling
Globally, the U.K. pays expatriate workers the most
Source: ECA International
クエイン氏は「住宅費高騰が一部の要因だ。住宅価格と家賃が英国全土で上昇している」とし、「特に、古くから多くの海外駐在員を引き付けてきたロンドン中心部で顕著だ」と説明した。
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