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クラリダＦＲＢ副議長：景気下振れリスクを警戒、拡大持続に向け
概要：米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のクラリダ副議長は、米経済は好調に推移しているが、過去最長になろうとしている景気拡大局面を持続させるため、当局は下振れリスクを注視していると述べた。
米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のクラリダ副議長は、米経済は好調に推移しているが、過去最長になろうとしている景気拡大局面を持続させるため、当局は下振れリスクを注視していると述べた。
クラリダ副議長はニューヨーク経済クラブで講演。事前に配布された原稿によると、「米経済は非常に良好な状態にある。失業率は50年来の低水準に近く、インフレ圧力は弱く、インフレ期待は安定している。国内総生産（ＧＤＰ）成長率は堅調で、それが続くと予想されている」と述べた。
しかし、経済指標が２％の当局目標を「持続的に下回る」インフレ率を示したり、「世界経済と金融動向がわれわれの基本予測に重大な下振れリスクをもたらす」ことを示唆したりした場合、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は金融政策を検討する中でそれを考慮するとして、注意を促した。
次回ＦＯＭＣ会合は６月18、19両日に予定されている。
クラリダ副議長は、米金融当局は雇用の最大化と物価安定という２大責務の達成に、過去20年間のどの時期よりも近いと指摘。当局の使命はいま、こうした状況の維持も焦点にしているとした。「長期のインフレ期待は、物価安定の責務と整合すると私が考える範囲の下限に位置していると、指標は示唆している」とも話した。
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