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概要:米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティグループが、S&P500種株価指数を構成する米企業の今年の1株利益見通しを引き下げた。貿易摩擦がエスカレートする状況でリセッション(景気後退)のリスクを指摘した。
米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティグループが、S&P500種株価指数を構成する米企業の今年の1株利益見通しを引き下げた。貿易摩擦がエスカレートする状況でリセッション(景気後退)のリスクを指摘した。
BofAの米株戦略チームの責任者サビータ・スブラマニアン氏は、S&P500種指数構成企業の2019年の1株利益を166ドルと予想し、従来の見通しを2ドル下方修正した。輸入関税引き上げが米企業のコストを押し上げ、利益を損なうと見込まれることを理由に挙げた。シティの米株チーフストラテジスト、トビアス・レフコビッチ氏も1株利益を2ドル引き下げ、170ドルと予測した。
S&P500種指数の年末目標は修正していないものの、BofAもシティも貿易摩擦がリセッションの引き金となる最悪のシナリオの可能性も検証している。
スブラマニアン氏は顧客向けリポートで、「消費や設備投資、信頼感への打撃、華為技術(ファーウェイ)との取引禁止、原油など、貿易摩擦に伴う間接的な悪影響の方が、直接的な影響よりも厳しい可能性が高い。リセッションという最悪のケースでは、ピークから谷までの平均的な1株利益の落ち込みは20%程度になると一般的に予想される」と分析した。
Growth Under Threat
Analysts expect S&P 500 earnings to be stuck this quarter and next
Source: Bloomberg
シティの米株チーフストラテジスト、トビアス・レフコビッチ氏
ソース:ブルームバーグ)
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