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概要:4日の米株式相場は大幅高。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が必要なら利下げの可能性も閉ざさない姿勢を示唆したことや、メキシコ当局者が米国による関税賦課を回避できるだろうと述べたのが追い風。S&P500種株価指数は1月以来の大幅高となった。一方で米国債は大幅反落。
4日の米株式相場は大幅高。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が必要なら利下げの可能性も閉ざさない姿勢を示唆したことや、メキシコ当局者が米国による関税賦課を回避できるだろうと述べたのが追い風。S&P500種株価指数は1月以来の大幅高となった。一方で米国債は大幅反落。
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この日は大手銀行の株価が急伸。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏はリポートで、政策金利が引き下げられれば、銀行には「1995年のようなパーティー」が待っているかもしれないと指摘した。パウエル議長の発言を受け、米国債利回りは数年ぶりの低水準から上向いた。自動車および半導体メーカー株も上昇。メキシコのロペスオブラドール大統領が、関税の回避に向け米国と合意できるだろうと述べたことなどが材料視された。
S&P500種株価指数は前日比2.1%高の2803.27。ダウ工業株30種平均は512.40ドル(2.1%)高の25332.18ドル。ナスダック総合指数は2.7%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米国債市場では10年債利回りが6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.13%。
ニューヨーク原油先物相場は反発。貿易摩擦のエスカレートが世界的に需要を鈍らせるとの懸念はあるが、「OPECプラス」諸国からの供給が引き締まる兆候の方が意識された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は23セント(0.4%)高の1バレル=53.48ドルと、5営業日ぶりに上昇。ロンドンICEの北海ブレント8月限は69セント上げて61.97ドル。
ニューヨーク金先物相場は5営業日続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%高の1オンス=1328.70ドル。米国の貿易摩擦が中国からメキシコに拡大したことを受け、金への逃避買いと銅売りが加速し、銅金レシオは2年ぶりの低水準。
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Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は、「政策金利と貿易の両方で不透明性が継続していることから、明確さを提供するものは何でも市場に歓迎される」と指摘。市場参加者の多くは米金融当局の次の一手を見通す上で、7日の米雇用統計に注目するだろうと話した。
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米国債はパウエル議長の講演を材料に荒い値動き。同議長は、「景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る」と発言。利下げが近いことを示唆することはなかったものの、必要ならその可能性も閉ざさないことを示した。
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