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概要:急速な業績低迷に苦しむぐるなびに新社長が就任した。杉原氏は楽天創業メンバーだ。就任会見で言及した「低迷の理由」とは何か?
「最終利益8割減」の衝撃決算が注目されたグルメサイトの老舗、ぐるなび。この局面を立て直し、業績を回復させる重責を背負って、ぐるなびの筆頭株主となった楽天の創業メンバーの一人だった杉原章郎氏が新社長に就任した。
質疑に回答する、ぐるなびの杉原章郎・新社長。
東京都内で開かれた新社長就任会見では、冒頭から業績回復への決意が語られた。
「ぐるなびの現状を考えますと、業績を回復させることは、筆頭の課題。
ぐるなびの代表取締役社長に就任した使命については、業績回復だけではないと考えています。改めてこの会社を成長軌道にのせること。それが私の第1のミッション」(杉原氏)
杉原氏の認識では、ぐるなび低迷からの脱却のドライバーになるのは大きく2つで、「(1)飲食店への送客を極大化して、トップラインを回復させること」「(2)収益が出る企業体質への変革」だとする。
杉原氏は楽天の創業メンバーのひとりで、当初の主力事業だった「楽天市場から一番最初に離脱して、楽天市場ではない事業を楽天のなかでたくさん立ち上げ」(杉原氏)たという人物だ。
杉原氏の自己紹介スライド。
楽天との提携による送客改善は、すでに一部で効果を上げ始めている。
2018年7月に資本業務提携を結び、10月からID連携を開始。以降、送客数は毎月前年比120%超で推移してきている。
「楽天IDの連携数は今年の4月までに100万を超えた」(杉原氏)と、取り組みの好調な滑り出しをアピールした。
楽天とのID連携の効果。
ぐるなび低迷の原因は?
とはいえ、最終利益8割減になるほど急速な「本業の儲けの悪化」はただことではない。質疑応答では、業績回復への道筋をさぐる質問が相次いだ。
直近の決算資料は厳しい現状に対する振り返りに満ちている。
決算資料で言及した「高額取引先への売上依存」という課題はどう解消するのか? Business Insider Japanの質問に、杉原氏は次のように回答した。
「ハイブリッドでやっていかなければならない時代になっていると思う。データ分析する形で、営業員にきちんと武器(改善の手法)をもたせて、レストランに適したサポートをしていくことが当然ながら大事。これに関しては規模の大小はない。
正確な情報、予測できる情報を渡してアドバイス差し上げることで、レストランさん自身がありがたいと、継続する価値があると思っていただかないと意味がない。規模の大小にかかわらず、しっかりやっていくべきだと考えている。
小規模店舗の送客数をあげていくことで、中規模な契約店舗さん(への成長をサポートする形)にしていくことが大事。大規模なところは、継続ないしは復活をしていかなければいけない。両面をしっかりしていきたい」
そのほかの質疑応答の内容は以下の通り。
・業績低迷の理由について1つ挙げるとすると何か
「お店への送客に必要な、新しいスタイルでの情報検索だったり、モバイルにシフトしていくスピードであったり、レストランに送客するということが一歩立ち遅れたことが、一番の問題だったのではないか。
問題点は1点大きいところだが、複合的な要素でそれが起きているということが分析されている。1つ1つ課題を取り組み直して、全体的に送客を復活させる。これが非常に大事」(杉原氏)
・ぐるなびは飲食店へのコンサルサービスとして1000人の営業スタッフを置いてきたが方針の変更は?
「基本的にはその(=維持する)つもりでいる。(これまでは)いわゆる送客という流れよりも、ぐるなびとして、収益のあがる自社商品の販売に特化しすぎたところがある。サポートではなく、ある意味広告販売に偏重してしまって(加盟店の)離反を招く一因になった」(杉原氏)
・今期の業績予想がかなり悪い。これはどういった要因なのか
「我々のなかでは“ストック型”と呼んでいる定期的に契約を結んで支援をさせていただいてる(サービスの)解約が、期間が決まった契約になるので、それなりの数が落ちると次の年の収益に影響が出る。
(これらは改善が進むことによって契約継続が)“下がることが止められる”と考えている。今期の予想はそれらを踏まえたものになっている。
これらをさらにスピードアップして、回復の方にもっていくことで、予想の数値より良くしていくというのが、今日から担っていく経営陣の仕事だと考えている。
システム投資は額的には資源を集中させて送客につながりやすいものに集中させている。投資額そのものは増大していないが、これらを点検して、先んじた開発投資がおこなえるようにしていかなければならない」(杉原氏)
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(文、写真・伊藤有)
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