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概要:オーストラリアの金融監督当局である健全性規制庁(APRA)は28日、1─3月期に同国内の損害保険会社が計10億豪ドル(6億6000万米ドル)の損失を計上したと発表した。四半期で赤字となるのは2002年以来。 投資損失の発生に加え、大規模な山火事による補償請求がかさんだ。 同四半期の投資リターンはマイナス0.5%。新型コロナウイルス危機による市場の乱高下が響いた。一方、補償請求額は火災保険料収入の1.7倍に上った。
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリアの金融監督当局である健全性規制庁(APRA)は28日、1─3月期に同国内の損害保険会社が計10億豪ドル(6億6000万米ドル)の損失を計上したと発表した。四半期で赤字となるのは2002年以来。
投資損失の発生に加え、大規模な山火事による補償請求がかさんだ。
同四半期の投資リターンはマイナス0.5%。新型コロナウイルス危機による市場の乱高下が響いた。一方、補償請求額は火災保険料収入の1.7倍に上った。
APRAによると、新型ウイルス感染拡大と山火事という自然災害が重なったことで、損保各社の通年業績は過去17年間で最低となった。3月までの1年間の税引き後利益は前年同期比56.7%減の15億豪ドル。利益の減少幅は2004年以降で最も大きかった。
生命保険各社も同様の状況に見舞われている。3月までの1年間では、計18億豪ドルの損失を計上。前年同期は7億5900万豪ドルの黒字だった。
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