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概要:17日の米国株式相場は反落。今週は世界的にマーケットが荒れ、その動揺による恩恵はハイテク株が受けた。銀行セクターを揺さぶった問題が世界経済をリセッション(景気後退)に追い込む可能性がますます懸念されている。
JPモルガンやシティグループを含む大手銀行は前日、ファースト・リパブリックへの支援で連帯。センチメントは一時的に明るくなったものの、パーシング・スクエア創業者のビル・アックマン氏は危機が伝染するリスクを懸念している。一方で米連邦準備制度理事会(FRB)が最後の貸し手として提供する2つの貸出制度を通じた銀行の借り入れは、15日までの1週間に計1648億ドル(約22兆円)に達した。シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻の影響で資金調達状況が悪化したことを示すものだ。
オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「既に利上げサイクルが景気抑制の実感を伴っていたところに、さらなる銀行救済や信用基準の厳格化が進むリスクが高まり、経済成長見通しはかなり厳しくなった」とリポートで指摘。「来週は重大な局面となる。FOMCが利上げを継続するのか、あるいは今週の銀行騒動を考慮して利上げを見送るのか、市場は確信を持っていないからだ」と述べた。
米国債
米国債相場は大幅上昇。クレディ・スイスを巡る報道後も上げは続いた。市場は前日に欧州中央銀行(ECB)が発表した0.5ポイント利上げも消化しようとしている。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.62% | -7.7 | -2.09% |
米10年債利回り | 3.43% | -14.3 | -3.99% |
米2年債利回り | 3.82% | -33.2 | -7.99% |
米東部時間 | 16時54分 |
2年債利回りは20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上変動する日が7営業日続いた。利上げ見通しの調整が繰り返されている。21ー22日のFOMCを控え、市場の予想は0.25ポイント利上げと約1年ぶりの利上げ休止の間で揺れている。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場は0.25ポイント利上げの確率を60%程度織り込んでいる。
FOMCがどちらの方向に動くのか、ウォール街の見解は二分されているとアイキャピタルのチーフ投資ストラテジスト、アナスタシア・アモローゾ氏は指摘する。0.25ポイントの利上げとなった場合にFOMCが市場に送る信頼感のメッセージは「あまり効果がない」として、「利上げを休止しなくてはならない」という。「状況に適応しているというメッセージこそ、信頼感を示す最大の意思表示になるだろう。時間を置いて、正しいアプローチを取ったことを確信してから、利上げサイクルを再開するという意思表示だ。私にはそれが最善のアプローチと思われる」とブルームバーグテレビジョンで話した。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前日比1.61ドル(2.4%)安い1バレル=66.74ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.73ドル(2.3%)安の72.97ドル。
ニューヨーク金相場は上昇。ドル安と米国債利回り低下を受け、スポット価格は11カ月ぶりの高値を付けた。
金は週間ベースでも上昇。米国と欧州での銀行セクターを巡る混乱を背景に、逃避先として需要を集めた。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時33分現在、前日比3.1%高の1オンス=1978.93ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比2.6%高の1990.20ドルで終了した。
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