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概要:欧州中央銀行(ECB)は引き続きインフレに懸念を示し、利上げを継続する姿勢を示しているが、市場では銀行部門の混乱や政策ミスに対する懸念が強く、長期利上げ観測が後退している。
[19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は引き続きインフレに懸念を示し、利上げを継続する姿勢を示しているが、市場では銀行部門の混乱や政策ミスに対する懸念が強く、長期利上げ観測が後退している。
4月19日、 欧州中央銀行(ECB)は引き続きインフレに懸念を示し、利上げを継続する姿勢を示しているが、市場では銀行部門の混乱や政策ミスに対する懸念が強く、長期利上げ観測が後退している。フ
市場は3月初旬時点で、利上げの最終到達点(ターミナルレート)を4%強と予想していたが、その後、米地銀2行が破綻し、スイスの金融大手クレディ・スイスも救済買収された。
現在、2023年11月限のESTR(ユーロ短期金利)先物は3.65%。ターミナルレートを3.75%付近と予想している。
BofAのストラテジスト、エルジョン・サトコ氏は「(市場の混乱を受け)利上げサイクルは予期せぬ脆弱性で突然中止されることが多いという点が意識されている」と指摘した。
市場では銀行部門の問題に加え、急ピッチな利上げの影響に対する懸念も浮上している。BofAの調査によると、債券への資金配分は2009年3月以来の高水準となった。
BofAは先週、5月の50ベーシスポイント(bp)利上げ観測が強まらない限り、市場が3.75%を超えるターミナルレートを織り込むことは難しいと指摘。
ターミナルレートの予想は、ECBのタカ派的なコメントや2月の強いインフレ統計を受けて、今年一時4%超まで上昇したが、その後の銀行部門の混乱を受けて3%まで低下した。
アナリストは、ECBの3月の声明について、金融ストレスが政策の効果に影響を及ぼすとECBが判断すれば、政策の流れが変わる可能性があると分析。
ドイツ連邦債先物とイタリア国債(BTP)先物の取引高は、3月10日以降の2週間で急増し、2020年初め以来の高水準に迫った。JPモルガンのアナリストは「金融政策を巡る予想の転換点で広範なポジション調整があったことを示唆している」と指摘した。
ただ3月15日以降、ドイツ連邦債先物の取引高は減少。ターミナルレートの予想は再び上方修正された。
市場は来年上半期の利下げも織り込みつつある。ECBの過度な利上げで急ピッチな金利引き下げが必要になるとの懸念が背景だ。
ロベコのマルチアセット戦略トップ、コリン・グレアム氏は「利下げが近いとは思わない」とした上で、「メインシナリオではないが、中銀の利上げがすでに行き過ぎており、近く景気への過度な影響が明らかになるというのが唯一のリスクだ」と述べた。
コメルツ銀行は、最近のボラティリティー低下について、利上げサイクルがほぼ終了したとの見方を反映していると指摘。ボラティリティーは、実際の政策金利と予想ターミナルレートの差と相関関係にあり、両者の差が縮小すれば、ボラティリティーが低下するという。
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