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概要:世界の債券売りに拍車が掛かり、利回りを過去10年以上で最高の水準に押し上げている。トレーダーは金融引き締めの長期化に身構えている。
独10年債利回り、2011年以来の3%超-日本のスワップ金利1%台
米国債の利回り上昇が他の債券市場を揺るがせ始めている-HSBC
世界の債券売りに拍車が掛かり、利回りを過去10年以上で最高の水準に押し上げている。トレーダーは金融引き締めの長期化に身構えている。
30年物米国債利回りは4日、2007年以降で初めて5%に達した。ドイツ10年債利回りは11年以来の3%台となった。日本では10年物オーバーナイト・インデックス・スワップが1月以来の1%台。
長期金利0.8%と10年超ぶり高水準、スワップ1%到達-日銀修正観測
主要中央銀行が早期の金融緩和は可能性が低いことを明瞭にする中で、投資家が長期債保有に求める対価は上昇している。
米財政赤字拡大に対応するための米国債発行増への懸念も、長期債の重しになっている。
HSBCホールディングスのストラテジスト、スティーブン・メージャー氏はリポートで「今年最高の水準にある米国債利回りが、世界の他の地域やセクターの債券を揺るがせ始めているように見受けられる」と指摘した。
ボラティリティーは株式市場にも波及し、社債市場にも広がっている。優良企業の社債利回りが今年の最高である6.15%に達した3日には、少なくとも2社が発行を見送った。
ジェイミーソン・クート・ボンズのマネーマネジャー、ジェームズ・ウィルソン氏(メルボルン在勤)は「こうした動きは、全ての資産クラスで不安を引き起こし始めている。かなり売られ過ぎの水準まで来ているにもかかわらず、上昇を続ける利回りを前に誰も買いを入れたがらない」と話した。
債券売りは3日、米求人件数の予想外の増加を受けて加速した。米連邦準備制度の利上げが完了してはいないとの観測が広がった。10年物米国債のタームプレミアムは、21年6月以降で初めてプラスに転じている。
世界の債券は年初来で3.5%下落している。米国債の予想変動率の指標であるICE・BofA・MOVE指数は3日、5月以来の高水準となった。ブルームバーグ米国債指数の平均価格は額面1ドル85.5セントまで下落し、1981年に付けた過去最安値まであと0.5セントに接近した。
ただ、超短期の米国債の利回りは一部の投資家にとってまだ魅力的だ。ジェイミーソン・クートのウィルソン氏は、現在の利回り水準では「投資家が魅力的なリターンを得るために高リスク分野へと動く必要がないため、よりリスクの高い資産クラスから資金が吸い上げられるだろう」と述べた。
米10年債利回りが5.5%を試す可能性を先週指摘したティー・ロウ・プライスのマネーマネジャー、スコット・ソロモン氏は「最終的に利回り上昇を予想しているが、一直線ではないだろう」とし、「デュレーションに関して買い控えを余儀なくされている一部の伝統的な債券買い手と、現在の利回り水準を長期的な好機と見る買い手との間で、ちょっとした綱引きがある」と話した。
米国債の急落によっていわゆる実質利回りも上昇。米国の10年物インフレ調整後利回りは2.4%を超え、07年のような水準に達している。
ペンダル・グループのインカム戦略責任者、エイミー・シエ・パトリック氏は「実質利回りの急激な上昇は常に、株式相場の下落につながる」と指摘した。
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