米国債利回りが足元で低下(価格は上昇)しているが、米国の最大級の資産運用数社は年後半に利回りが上がるとの見通しを堅持している。彼らの見立てでは、今の動きは一時的な現象にすぎないというのだ。
欧州中央銀行(ECB)は8日、戦略見直しの結果を発表しつつも、数多くの疑問に対する答えを示さなかった。しかし1つ明確にしたことがある。米連邦準備理事会(FRB)が昨年導入した平均インフレ目標政策には追随しないということだ。
ドル/円相場を読むうえで現在、注目されているのが5年物の日米金利差だ。通常は10年物が材料視されやすいが、各国の金融政策の違いに為替市場のテーマが移りつつある中、金融政策の影響をより受けやすい中期ゾーンの金利が為替と連動しやすくなっている。タカ派姿勢に転じた米連邦準備理事会(FRB)と「出口」に依然遠い日銀との差が最近の円安を演出しているとの見方が多い。