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概要:トランプ米大統領はフォックスコン・テクノロジー・グループによるウィスコンシン州での100億ドル(約1兆900億円)規模の工場建設が米国の製造業雇用創出を目指す自身の取り組みを示すものだと歓迎してきたが、同プロジェクトの先行きに不透明感が浮上した。トランプ大統領の再選に向けて要となる州での勝利の見込みはさらに低下する恐れがある。
トランプ米大統領はフォックスコン・テクノロジー・グループによるウィスコンシン州での100億ドル(約1兆900億円)規模の工場建設が米国の製造業雇用創出を目指す自身の取り組みを示すものだと歓迎してきたが、同プロジェクトの先行きに不透明感が浮上した。トランプ大統領の再選に向けて要となる州での勝利の見込みはさらに低下する恐れがある。
フォックスコンは30日、ウィスコンシン州南東部に建設する同施設の重点を製造から研究に移す方針を明らかにした。一方、現地での1万3000人の雇用創出の方針は維持した。
1年半前に同プロジェクトがホワイトハウスから発表された際には、トランプ米大統領とウォーカー同州知事(当時)の政治的勝利と受け止められていた。しかし、現実はもっと複雑だ。
同施設の重点が製造からシフトし、ブルーカラー労働者数が大きく減少した場合、多くの有権者の間ですでに不人気なプロジェクトへの批判をあおりかねない。フォックスコンの郭台銘(テリー・ゴウ)会長に個人的に働き掛けて工場を誘致したウォーカー前知事による30億ドル超の補助金を巡り、州内には深い分裂があるためだ。
2018年6月にウィスコンシン州にあるフォックスコンの敷地内で開かれたイベントに出席したウォーカー州知事(当時)とトランプ米大統領、テリー・ゴウ氏、ライアン下院議長(当時)
かつて共和党で新星と見なされていたウォーカー氏は、昨年11月の選挙で敗北した。
フォックスコンは発表資料で、「世界の市場環境は、プロジェクトが最初に発表された当時とは一変した」と指摘。「このためウィスコンシン州の案件も含めて全てのプロジェクトの計画見直しが必要になった。同州のプロジェクトはこうした新たな現実に対応して重点を調整するが、依然として当社の優先事項であることに変わりはない」と説明した。
こうした大規模案件に関する市民の受け止め方は、2020年米大統領選での再選を目指すトランプ氏のウィスコンシン州など中西部でのプランで重要な役割を果たしそうだ。トランプ氏は16年大統領選の際に同州で民主党のヒラリー・クリントン候補に勝利したものの、その差は1%弱にすぎなかった。
フォックスコンのプロジェクトの先行き不透明感を除いても、トランプ氏は同州で弱い立場にあることが最新世論調査で示されている。マーケット大学法科大学院が今月公表した調査結果では、20年大統領選でトランプ氏「以外に間違いなく投票する」と答えた登録有権者は49%だったのに対し、同氏に間違いなく投票するとの回答は27%にとどまっていた。
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