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概要:メイ英首相は欧州連合(EU)首脳会議に出席する際、他の首脳とは別の場所で夕食を取るのが最近の標準的な扱いとなっており、ブリュッセルで開かれた10日の臨時首脳会議も例外ではなかった。
メイ英首相は欧州連合(EU)首脳会議に出席する際、他の首脳とは別の場所で夕食を取るのが最近の標準的な扱いとなっており、ブリュッセルで開かれた10日の臨時首脳会議も例外ではなかった。
一方、今回の首脳会議では、フランスのマクロン大統領が孤立状態に置かれた。メイ首相にEUとの離脱合意案への支持獲得の道を探る時間を与えるため、最長1年の離脱延期に大部分の首脳が同意していたが、EUを危険にさらすことになりかねないとマクロン氏は訴えた。
メイ首相は離脱協定案への議会の支持を得る闘いについて最新の状況を説明。やりとりの内容に詳しい関係者2人によれば、国内の与野党協議の進展具合を聞かれると言葉を濁したが、他の首脳に与える印象は以前より良かったようだ。
当局者の1人が語ったところでは、マクロン大統領は英国に認める離脱延期の長さについて、「6月30日より後では全てがEUを脆弱(ぜいじゃく)にする」と主張。マクロン氏が意見を表明するまで、議論がどう行き着くか議場の誰もあまり確信を持てなかったが、フランスが「合意なき離脱」の危険を冒しても決定を迫るつもりではないかと首脳の間で懸念が広がったという。
伝統的にフランスの盟友であり、主要な決定でほぼ必ず同国に味方してきたギリシャのチプラス首相が今回はいつもと異なるアプローチを取った。外交当局者が共有するチプラス氏の発言記録によれば、「これは英国の離脱推進派にとって最大の敗北となり、英EU離脱の終わりの始まりにすらなり得る」と指摘。来月の欧州議会選挙への参加を英国に強いることで、EU離脱の機運に風穴を開ける可能性があると持論を展開した。
EU首脳は結局、英国の離脱期限を10月31日まで再延期する妥協案で合意した。
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