ボーイング747とエアバスA330が2大人気、世界の政府専用機

ボーイングVC-25、いわゆる｢エアフォースワン｣の前で警官と写真を撮るトランプ大統領。

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• ボーイングVC-25（BoeingVC-25）は間違いなく、世界で最も有名なジェット旅客機。

• 多くの人が知っているのは、この機にアメリカ合衆国大統領が搭乗した時に割り当てられるコールサイン｢エアフォースワン｣。

• 有名な世界のリーダーの多くは何らかの形で要人専用機を保有している。ボーイング747やエアバスA330/A340が多い。

ボーイングVC-25は間違いなく、世界で最も有名なジェット旅客機。だが、多くの人が知っているのは、この機にアメリカ合衆国大統領が搭乗した時に割り当てられるコールサイン｢エアフォースワン｣。

エアフォースワンと聞けば、すぐにアメリカ合衆国大統領の飛行機を思い浮かべ、アメリカの軍事力と経済力を思い浮かべる。丁寧に磨き上げられたブルー、ホワイト、シルバーのカラーリングが世界で最も影響力のある人物の到着を大胆に宣言する。

あまり知られていないが、1機ではなく2機の、ほぼ同じボーイングが大統領専用機として使われている。通常、2機はテールナンバーを使って｢28000｣｢29000｣と呼ばれるが、大統領が搭乗すると｢エアフォースワン｣と呼ばれる。実は大統領専用機は1959年までこのコールサインを使っていなかった。

2機の大統領専用機はボーイング747-200シリーズがベース。メリーランド州アンドルーズ空軍基地の大統領空輸群（Presidential Airlift Group）が運用している。

アメリカ合衆国大統領だけが｢大統領専用機｣を保有しているわけではない。実際、有名な世界のリーダーの多くは何らかの形で政府専用機を保有している。ボーイング747が多く、中国、日本、インド、韓国など多くの国で採用されている。一方、エアバスA330、A340も数多く見られる。

見てみよう。

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1. アメリカ：大統領専用機VC-25は、ボーイング747-200を大幅に改造したもの。

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運用開始は1990年。2024年にボーイング747-8インターコンチネンタルをベースとした新しい機体にリプレースされる予定。

AP

時々、ボーイング757-200をベースにしたC-32が使われることもある。

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2. ロシア：大統領専用機は5機、国産のイリューシンIL-96-300PUを大幅に改造。

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ツポレフ214（TU-214）をベースとした小型の機体を使うこともある。

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3. ドイツ：2機のエアバスA340-300を改造。かつてはルフトハンザ航空の旅客機だった。

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エアバスA320ファミリーをベースとした機体も数機保有している。

Bernd von Jutrczenka/picture alliance via Getty Images

4. 中国：政府専用機は存在しない。代わりに、中国国際航空のボーイング747-400をチャーターしている。

AP

だが、747-400は老朽化が進んでいるため、同社の747-8インターコンチネンタル1機を政府専用機にすることを検討中と伝えられた。

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5. 日本：1993年以降、2機のボーイング747-400を改造して使用してきた。だが2機とも2018年度で退役、2019年度より新たにボーイング777-300ERが政府専用機となった。

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6. フランス：大統領専用機の主力機は元スイス航空のエアバスA330-200。

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エアバスA310-300とA340-200も数機保有している。

LUDOVIC MARIN/AFP/Getty Images

7. イギリス：イギリス空軍のエアバスA330MRTTを使用。58席のビジネスクラス・シートを装備。

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※エアバスA330MRTT（Multi Role Tanker Transport）：A330-200がベースの空中給油/輸送機。

2015年から運用開始、空中給油機として使われることもある。

Justin Tallis - WPA Pool /Getty Images

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2015年以前は民間機をチャーターしていた。

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MIKE THEILER/AFP/Getty Images

8. 韓国：大韓航空からリースして改造したボーイング747-400を使用。

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9. ブラジル：長距離フライトにはエアバスA319をベースとした政府専用機を使用。国内メーカーであるエンブラエルも数機保有。

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10. カナダ：エアバスA310-300がベース。CC-1500ポラリスとも呼ばれている。

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11. ポーランド：エンブラエルE-Jet、ガルフストリームG550、ボーイング737BBJなど、複数の機を保有。

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12. インド：政府専用機は伝統的にエア・インディア（Air India）のボーイング747-400でインド空軍が運用。だが老朽化が進んでおり、新たにカスタマイズされたボーイング777-300ERにリプレースされる予定と報じられた。

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13. トルコ：世界で最も印象的な政府専用機の1つ。さまざまなワイドボディー機を使用している。エアバスA330-200や、

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エアバスA340-500、

Sean Gallup/Getty Images

ボーイング747-8Iプライベートジェットはカタール政府から贈られたものと報じられた。

Murat Kaynak/Anadolu Agency/Getty Images

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14. 北朝鮮：ソビエト時代のイリューシンIL-62M。だが近年は、列車や中国から提供された航空機を使用。

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15. コートジボワール：エアバスA319を使用。

Fu Tian/China News Service/VCG via Getty Images

16. イラン：エアバスA340-300を使用、かつてエア・カナダとターキッシュ エアラインズで使われていた機体。

Abdulhamit Topal/Anadolu Agency/Getty Images

17. オーストラリア：ボーイング737BBJを数機保有。だが、オーストラリア空軍のエアバスA330MRTTが長距離フライト用の機体に転用されると報じられた。

Teaukura Moetaua/Getty Images

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［原文：The Boeing 747 and the Airbus A330 are two of the most popular choices for Presidential jets. Here's how the world's leaders travel.］

（翻訳：Ito Yasuko、編集：増田隆幸）