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概要:早婚願望を口にする女性が増えた。そこで、家族留学を経験した社会人1〜2年目の男子4人に結婚観・子育て観についてのホンネを語ってもらった。
ミレニアル世代の女性たちには、「ずっと働き続けたいから、結婚や出産は20代のうちに早めにコンプリートしたい」と早婚願望を口にする人が少なくない。
一方で、同世代の男性はどんな結婚観・子育て観を持っているのか。社会人1〜2年目の男子4人に集まってもらい、ホンネを語ってもらった。
左から帆士さん、森本さん、池田さん、小林さん。2019年春に社会人になった森本さん、池田さん。帆士さん、小林さんは社会人2年目。
彼らの共通体験は、社会人夫婦の家庭に行き、子育てを体験する「家族留学」(manma主催)に参加したこと。実際に、先輩パパ&ママの子育てに触れて得られた気づきとは? この世代ならではの、家事・育児分担に対する意外な考えも明らかに。
・そもそもどんな恋愛をしてきた?
・子育て家庭を訪問したいと思った理由は? 何が分かった?
・どんな女性と、どんな結婚・子育てをしたい?
・夫婦の家事分担、どうする?
・会社に期待する働き方と育休問題
小林冬馬さん:広告代理店勤務 社会人2年目。家族留学に2回参加。交際2年半の彼女はキャリア志向で南米に赴任中。
帆士大貴さん:大手情報サービス会社勤務。社会人2年目(起業準備中)。 家族留学に3回参加 半年ほど前、交際していた彼女と破局。
池田颯さん:私立大学政治経済学部卒業後、4月に大手通信会社に入社。家族留学に6回ほど参加し、事務局メンバーとしても活動。
森本圭さん:私立大学文学部卒業後、4月に大手精密機器メーカーに入社。家族留学に1回参加し、その後、ホームステイ先でアメリカ人家庭の子育てもサポート。
*家族留学とは
manma(新居日南恵代表、2014年に任意団体設立、17年に株式会社化)が企画運営する、子育て体験のプログラム。“家庭版OBOG訪問”として、学生・若手社会人と子育て家庭をマッチングし、子育てを実際に体験し、先輩パパ&ママの話を聞ける機会を提供する。これまで約500人が参加している。
そもそもどんな恋愛をしてきた?
小林
僕は遠距離恋愛中の彼女がいます。
帆士
大好きな彼女がいましたが、相手が結婚を考えるようになり、悩んだ末に別れました。ちょうど起業を本格的に準備していて、将来の自分の身の立て方を真剣に考えていた時期だったので。今は結婚は考えられないと思ったんです。
森本
僕もいません。大学1年生の時につきあっていた彼女と破局して以来ずっと 。
池田
同じく。彼女といっていいか分からないくらいの子がいても1カ月くらいで終わったり。「いいな」と思った子がいても友達になっちゃってグループで遊んでいるうちに、「この友達関係が崩れるリスクを負ってまで告白したくない」と考えてしまうんですよね。
森本
って言っていますけれど、池田君と免許合宿で2週間一緒に過ごした時、毎日、女子から電話かかってきていました(笑)。
池田
いざつきあうとなると、「毎日LINEして」とかコミットを求められそうでつらい。いろんな人に会っていたいし。
森本
僕の場合はタイミングを外すことが多いですね。いい感じのやりとりが2カ月くらい続いて、「よっしゃ、これはいけるな」と思ったら、急に返信が72時間後とかになって(笑)。もうダメだと思って諦めました。
帆士
女子の方が積極的だな、と思うことは多いですね。
森本
彼女とスマホで位置情報を共有している友達がいて大変そう。「今、渋谷にいるでしょ? 近くにいるから会えるよね」って連絡が来る。一回、「大学にいることにしてほしい」って、友達のスマホを預かったこともあって、「そこまでにしてつきあう必要ないじゃん」と思った。
小林
僕の場合は、両親が不仲で母が苦労していた時期が長くて、女性を大切にする方法がよく分からなかった。ちょっと素敵だなと思える相手がいても告白に至らない経験が何度かあった後、「どうしても好きだと伝えたい」と思える相手に出会えたのが今の彼女です。学生時代に出会って、交際2年半です。彼女が就職してすぐに海外に赴任したので、2年以上遠距離なんですけど。
帆士
おー、すごい。1人だけ抜きん出ていますね(笑)。
子育て家庭を訪問したいと思った理由は?
小林
僕は「父親みたいになりたくない」という思いがずっとあって、でもテレビで観る「イクメン」の姿も絵空事みたいに現実感を持てなくて、自分が目指そうと思えるロールモデルを探していたんです。友人から家族留学の話を聞いて、ちょうどいい機会だと思いました。
池田
僕が育った家庭は母が専業主婦で父はゴリゴリ働くタイプ。自分はもう少し子育てに関わりたいなと、もともと思っていました。就活が始まって、面接で「30歳の時にどんな自分になっていたいですか?」と聞かれた時に、僕は仕事だけじゃなく父親像についても答えたんですね。すると、面接官のほうから「珍しい」とすごく面白がられて。逆に自分の意識の高さに気づかされた。家族留学に一度参加してみたらハマって、いろいろな家庭を6回くらい訪問しています。
森本
僕はサッカーのコーチのアルバイトをずっとやっていて、チームに所属する子どもたちとその親御さんと接する機会がある中で、漠然と「自分はどういう親になりたいだろう?」と興味を持つようになった感じです。
帆士
僕は別れた彼女から結婚の話をされて「結婚ってどういうもんやろな」という疑問が湧いてきたタイミングで、ちょうど池田君から紹介されて参加。一度行ってみると、いろいろ考えさせられたので、「他の家庭も見てみたい」ともう1回参加しました。
実際に子育て家庭を見てみて、何を感じました?
帆士
“べき論”にとらわれず、いろんなケースを知ったほうがいいんだなと感じました。僕はなんでも“べき論”で考えるクセがあって、結婚についても、「将来こういうキャリアを積みたいんだから、今は結婚するべきじゃない」とか判断してきたのですが、そもそも結婚に対するイメージも固定し過ぎていたのかもと。それまでは、「クレヨンしんちゃん」に出てくる「野原ひろし」が、僕の中の“サラリーマンのカッコイイ父親像”だったので…。
池田
何度か参加すると、いろんな家庭の子育てのパターンを知れるのはいいよね 。
帆士
初めて行った家庭は、女性がお医者さんで男性は専業主夫をしている珍しい選択をしている夫婦だったんですけれど、ご夫婦の話を聞くと「これもありだな」と思えた。今は、各家庭にとっての正解を探すのが楽しくなってきました。
森本
僕はサッカーのコーチをしながら、「子育てって楽しそうだけどしんどそうだな」と思っていたんです。体力的にそうだし、習い事一つさせるにもお金がかかるから経済的にも、時間的にも負担がある。「子どもができたら、俺の趣味にいくら使えるの? 時間もないじゃん」ってネガティブに考えがちだったんですよ。
池田
分かる、分かる。
森本
でも実際の家庭を訪問するとすごく楽しそうに子育てをしていて、イメージが変わりました。かと思えば、その後にアメリカ人夫婦の子育てを手伝ったら、手がかかる2歳児に母親がノイローゼ寸前で。父親が早く帰ってくるだけでかなりラクになるんだなと、目の当たりにした。リアルな子育ての場面をたくさん見て、子育てをいろんな角度で見られるようになった気がします。
池田
僕はまず、両親への感謝の気持ちが強まりましたね。子育て中の方の悩みを聞かせてもらうと、「ああ、僕の親もこんなふうに考えてくれていたんだろうな」と。あと、具体的な子育てのイメージが湧いたのはよかったです。僕自身はほとんど家にいなかった父親とはうまく懐けなかった記憶があるけれど、家族留学した先の家庭で、お父さんがオムツを替えたり、ご飯を食べさせたりしている様子を見ていると、「なるほど、こうやって関わっていくんだな」と。
子育てのハードな場面も見ました? 子育てと家事の分担が原因で揉める夫婦はすごく多いんです。
池田
ピリッと感じることはありますよね。そして、その雰囲気を子どもが感じ取っていることも分かる。
小林
僕も子育ての具体像が見えた点が、すごくよかったです。家族ってこういうふうに成り立つんだと理解が進みました。僕の両親が不仲だったのも、子どもたちのためにいろいろ考えた結果、意見がぶつかっただけなのかもしれないなと、少し見方が変わりました。この気づきは母親には伝えました。
そもそも結婚はしたいですか?
4人とも結婚願望あり。
一同:うなずく
帆士
僕は28歳で婚活始めて、30歳で結婚します。
—— その年齢の根拠は?
帆士
自分自身の現在と将来の目標を考えたときに、だいたい28歳くらいには、どういう仕事をしてどれくらいの収入があるか、人間像が固まるだろうと思うからです。その時点でマッチする相手と結婚するんだろうと思います。
結婚する女性は働いていてほしい?
帆士
お金のためだけに働くくらいなら働かないでほしいですね。自分の収入だけで賄えるようにしたいです。ただ、奥さんが家庭だけに閉じると寂しくなるはずなので、パートでも手芸教室でもなんでもいいから、家族以外のコミュニティは確保してほしいです。
—— もし好きになった女性が、超プロフェッショナルな職業で、帆士さんと同じくらい忙しく働く人だったら?
帆士
それは結局、軋轢が生まれてしまいそうなので、どこかかで妥協するしかないですね。
森本
僕は帆士君にみたいに結婚する年齢までは決めていません。すごい素敵な人に出会ったら、明日結婚してもいいですし。でも、奥さんが働くかどうかについては、「どっちでもいいよ」と言える経済状況をつくれる自分でありたい。経済面のタイミングと出会いがうまく一致した時に結婚すると思います。
池田
僕は共働き志望です。うちの母は僕が高校生まで専業主婦で、家事も完璧にこなす優しいお母さんで大好きなんですが、働いていないから社会とのつながりが本当にないんです。僕と妹を気にかけてくれるのは嬉しいけれど、母親以外の役割の人生も楽しんでくれたらと、子どもながらに思っていたので。
帆士
でも、結構、専業主婦志望の女の子も多いよね。インカレのサークルの女子とかほとんど。
森本
二極化しているのかも。ずっとバリバリ働くよっていう子と、できれば働きたくないという子。
池田
「絶対に専業主婦になりたい!」とか言う女の子には、「もっと社会を知って欲しい。他にも生きがいはたくさんあるかもしれない!」と言いたくなる。
森本
どうしても仕事がキツイとか、子育てに専念したいという理由なら僕が支えようと思うけれど、「ラクしたいから主婦になりたい」だと「ふーん」って冷めるよね。僕がもし体調崩して収入減ったらどうすんだろうって、プレッシャー感じる。
帆士
僕は「自分はいくら稼げる男になれるんだろう」ってワクワク感が止まらなくてやばい(笑)。多分、父親が自営業やっていて、仕事もすごく楽しそうだった影響が大きいのかも。
小林
大前提として、僕の都合だけで考えるのはダメで、彼女自身がどうしたいかを大事にしたいです。今の彼女とは結婚したいと思っていますが、彼女もバリバリ働くタイプで彼女の夢も応援したいので、いつ結婚して子どもを持つかは悩ましい問題。20代はお互いのキャリアを優先して基盤をつくるべきなのか。でも、女性の体の負担を考えると出産は早い方がいいのかも…とも。
夫婦の家事分担、どうする?皆さんは、家事育児は女性のほうに担ってほしいと思う?
帆士
そうしたい女性であれば任せます。そうでなければ、シッターさんに任せるのでも全然いいです。両方の収入を合わせて十分に雇えるのであれば、どんどんお願いしたいです。
森本
僕も同じく。もし共働きなら経済的に余裕もあるはずなので、子育ても家事もサービスを使えばいいと思っています。抵抗はないよね?
帆士
全然ない。要するに、アウトソースするのにかかる費用を上回る稼ぎがあればペイするんだし、ずっと合理的ですよね。それに、家族留学みたいに家族以外の人が子育てに関わるって、子どもにとってもいい経験になるんじゃないかな。
池田
それはある。実は僕と森本君は、M-1グランプリで1回戦突破したくらいお笑い好きなんですが、ある家庭でお笑い披露したら、子どもが真似してくれて(笑)。ご両親から受け取るインプット以上にいろんな吸収をして育つのはいいな、と思えました。だから僕も子育てを始めたら、「大変じゃなくても、夫婦以外の人に家庭に入ってもらう」くらいの気持ちでいたいです。
森本
僕はまずお母さんにお願いすると思います。うちは両親が離婚していて、このまま僕が巣立つと母が一人ぼっちになってしまうのが、少し気がかりなんですよね。孫の面倒を見てもらうことも新しい生きがいになるのかなって。これ、僕の勝手な妄想ですけど。
小林
僕もシッターさんに任せることには抵抗ないですね。それ以前に、僕も家事育児はやりたいと思っています。就活での会社選びも、今のうちから家事育児を意識した働き方を実践でき、社内にそういった働き方を実践しているロールモデルがいることを望み、ワークライフバランスを重視しました。
ちなみに皆さん、家事は好き?
帆士
好きです。家庭科は赤点取って留年しかけるレベルでしたけれど(笑)。実際の料理だったら、「イチョウ切り」とか名前は覚えてなくてもできるじゃないですか。
森本
僕も料理は好きですね。スポーツやってきたので栄養のことも勉強してきたし、むしろ自分が料理を担当したいくらい。家事もひと通り母に教わってきたので、これから一人暮らしするのも何の心配もないです。ただ、家事の中でも得意不得意があって、僕は掃除が苦手。苦手な部分だけ外注するのが効率的なのかなと思っています。
小林
僕も家事全般好きですが、お互いの仕事や子育てに集中したいので、家事の効率化にはお金を惜しみたくないですね。
池田
僕が若干不安になのは、日々の料理をどこまで自分が妥協できるか。母は中高6年間、毎日お弁当を作ってくれて、クッキーを焼いて家で待ってくれていたので…。共働きだと、子どもが学校から帰ってくる時間に「おかえり」と玄関で迎えることもないのかなぁと思ったり。保育園でハグすればいいんだって、頭では分かっていても…。昔の幸せな思い出との狭間で葛藤するのかもしれないです。
会社選びをする時のポイントは?小林さんは「ワークライフバランスを重視した」とおっしゃっていましたが。
小林
そうですね。今の会社はフレックスタイム制を導入しているので、遅くまで残業することはほとんどないですし、フレキシブルに働けています。
池田
僕は共働き志向なので、「そこで働いている会社の人たちの奥さんが働いているかどうか」を聞きました。ある企業に行こうかと最後まで迷っていたのですが、「うちはほぼ専業主婦」と聞いたのでやめました。最終的には、副業やリモートワークのような新しい働き方を推進している会社に決めました。
育休は取りたい?
小林
1カ月ぐらいは取りたいですね。期間は最低でも1カ月。
池田
僕も取ると思います。
森本
僕は正直、育休自体の意義をあまりまだ理解できていないので、いつ、どれくらい、何のために取るべきなのかをよく知った上で考えたいです。
帆士
取るよなぁ、うん、取ると思います。僕、子どもは一人っ子かなあと考えているのですが、溺愛する気がします(笑)。
「妻が母親になった途端、変わった」と距離を置く男性もいますけど、みなさんは大丈夫?
帆士
僕はむしろ嬉しいですよ。一番弱い姿を見せてくれるなんて、エクスタシーを感じると思います。ついに心を許してくれたんだって。
小林
僕も嫌になる人の気持ちが分からないです。だって、自分がめちゃめちゃ好きな女性が、子どもを産むのに応援しないなて理解できない。
森本
共働きの先輩たち、特に女性の方からは「夫が協力してくれない。本当に大変」という言葉をよく聞く気がするんですけれど、それでも家族を大切にしている理由を逆に知りたくなります。
帆士
多分、“2倍の共感”がすごく大事なんだろうなと思います。出産や子育てのことって、正直、男は分からないことが多いけれど、彼女がつらそうだったら、2倍返すくらいの気持ちで「本当につらかったね」と共感の言葉をかける。「そういう時はこうしたら?」とアドバイスするのはきっとナンセンスで、かえって心が離れるんじゃないかって。女性には、2倍の共感を心がけたほうがいい。って、同級生のナンバーワンホストが言ってました(笑)。
池田
勉強になった(笑)!
——皆さんが将来どんな夫、父親になるのか楽しみですね。
(構成・宮本恵理子、撮影・稲垣純也)
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