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概要:ラッセル・クラーク氏の投資業界デビューは幸先のいいものではなかった。シドニーでUBSグループの新卒研修生だった2000年、テクノロジー株のデイトレーディングで大もうけした友人に感化され、数カ月分の給料をドットコム企業5社の株式につぎ込んだ。だがハイテクバブルがはじけて4社の株式価値はゼロになり、残り1社も価値が半減した。
ラッセル・クラーク氏の投資業界デビューは幸先のいいものではなかった。シドニーでUBSグループの新卒研修生だった2000年、テクノロジー株のデイトレーディングで大もうけした友人に感化され、数カ月分の給料をドットコム企業5社の株式につぎ込んだ。だがハイテクバブルがはじけて4社の株式価値はゼロになり、残り1社も価値が半減した。
ラッセル・クラーク氏
Photographer: Conor OLeary for Bloomberg Markets
この授業料は高くついたが、クラーク氏(45)を筋金入りの逆張り投資家に成長させるきっかけになった。ロンドンを拠点とするホースマン・キャピタル・マネジメントで同氏が運用するヘッジファンドはこのところ、市場の暴落に備えている。業界では長い間、株価の上昇継続を見込むトレーディングが主流だったため、これは大胆な賭けだ。さらに言えば、同氏は株価下落の期間が7年を超すことに賭けており、こうした予測は業界でほとんど聞いたことがない。
この予測が外れれば、「これが私の最後のインタビューになるかもしれない」とクラーク氏は話す。しかし的中すれば「私以外にとっては芳しくない状況になるだろう」と述べた。
最近の上昇相場は、一貫して弱気な同氏を試している。S&P500種株価指数が13%上昇した1-3月、ホースマンのパフォーマンスはマイナス15%。4月はさらにマイナス12.2%。5月は9日まででプラス4.3%とやや持ち直したが、顧客は流出を続けている。ホースマンの資産は6億9000万ドル(約760億円)へと、過去2年間で半減した。
それでも10年にわたる強気相場を持ちこたえたクラーク氏の逆張り思考は揺らがない。同氏のポジションは2012年からずっとネットショートで、もうけを出している。12年以降で最もS&P500が下落した5カ月のうち、ホースマンは毎月大きく利益を稼いだ。最近では同指数が2009年初め以来の大幅安に見舞われた昨年12月、ホースマンはプラス13.5%の好成績を残した。
ただ、クラーク氏のファンドは波が激しい。月間の変動が上下いずれであっても5%を超えることは珍しくなく、万人向けではない。HSBCアセット・マネジメントのオルタナティブ投資部門元幹部のロブ・ホークロフト氏は、クラーク氏について「長期で利益を上げている。一部に熱狂的なファンがいるが、同氏のファンドはやや変動が激しすぎる」と述べた。
12月の株価急落と、偏りの激しいトレーディング、相場反発の局面でも出来高が少なかったことが、暴落が迫っている兆しだとクラーク氏は分析。「さあ、条件はそろった。市場は気を緩めている。ポップコーンを用意して見物しよう」とリポートに記述した。同氏は多くの取引でドルをショートし、シェールガス会社、株式連動型の複雑な証券であるオートコーラブルについても下落を見込んでいる。
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