简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:Robert Cyran [ニューヨーク 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>は新規株式公開(IPO)を実施して10日にニューヨーク証券取引所に上場したが、取引初日の株価はさえない動きとなった。 ウーバーに続いてIPOを目指すハイテクセクターのユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未公開企業)にとって不穏な展開だ。 ウーバー株は、取引が始まってほどなく付いた初値が公開価
Robert Cyran
[ニューヨーク 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N)は新規株式公開(IPO)を実施して10日にニューヨーク証券取引所に上場したが、取引初日の株価はさえない動きとなった。
ウーバーに続いてIPOを目指すハイテクセクターのユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未公開企業)にとって不穏な展開だ。
ウーバー株は、取引が始まってほどなく付いた初値が公開価格を下回り、発行済み株式数に基づく時価総額は700億ドル程度となった。ウーバーの新規上場は、米ハイテク企業としては2012年のフェイスブック(FB.O)以来最大規模だったが盛り上がりを欠き、投資家が選別姿勢を強めている様子がうかがえる。
ウーバーは9日のIPOで設定した公開価格が45ドルとなり、期待を裏切られた投資家もいた。この公開価格で換算したウーバーの評価額は750億ドル前後で、実行済みのストックオプションなどを勘案すると820億ドル余りだった。黒字化していたフェイスブックは例外だが、ウーバーも最近の他のIPOと同様に、いつの日か立派に成長して赤字の大海を抜け出すという投資家の信念が頼みの綱となっている。ウーバーは四半期ごとに10億ほどの赤字を垂れ流している。
クランチベースによると、ウーバーは既に23件の私募調達ラウンドで250億ドル近くの資金を集めているが、上場で80億ドル近くを新たに調達した。ただ、ウーバーはその赤字体質が投資家心理に悪影響を及ぼしており、同社に先立って3月末にIPOを実施したライバルのリフト(LYFT.O)はその後株価が下落している。
公平を期すために言えば、このところ米株式市場は米中貿易紛争が激化したせいで揺らいでいた。ただ、投資家が安全度を高めたいと考えているタイミングでは、規制当局や従業員といさかいを起こした経歴があり、「現金燃焼」が進むウーバー株の買い手を見付けるのが難しいのは間違いない。
フェイスブックも新規上場後の数週間は株価が低迷した。しかしウーバーの場合は黒字転換への明確な道筋が見えず、新規上場は私募調達ラウンドに応じた初期投資家が利益を確定するのにうってつけの機会に利用されたのではないかとの疑念が浮上するだろう。黒字企業なら新規上場で買い手が見つかるかどうかをそれほど心配する必要はなさそうだ。しかし、シェアオフィス運営のウィーワークのようにコンスタントな資本注入が不可欠な企業は冷たくあしらわれそうだ。
●背景となるニュース
・ウーバーはIPOを実施し、10日にニューヨーク証券取引所に上場した。IPOでは公開価格を仮条件(44─50ドル)の下限に近い45ドルに設定して81億ドルを調達。10日の初値は42ドルで、発行済み株式数に基づく株式時価総額は約700億ドル。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。