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概要:欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎NY外為:ドル続落、2日間の下げ幅は過去1年4カ月で最大
20日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が続落。2日間の下げが過去1年余りで最大となった。早ければ7月にも米利下げが実施されるとの見方が織り込まれている。
ニューヨーク時間午後4時35分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。ここ2日間の下げとしては、昨年2月以来の大きさ。ドルは主要10通貨に対して全面安。一方、ノルウェー・クローネは上げが目立った。ノルウェー中央銀行が利上げを決定し、年内の追加利上げを示唆したことが背景
ゴールドマン・サックス・グループのグローバル為替戦略責任者、ザック・パンドル氏:
利下げは比較的高い利回りからドルが得ている優位性を徐々にむしばみ、ドルの打撃になる
モルガン・スタンレーのハンス・レデカー氏:
7月に利下げとなれば、「さらなるドル安への道が開かれる可能性がある」
米10年債利回りはほぼ変わらずの2%。一時は1.97%と、2016年11月以来の低水準を付けた
ドルは対円で0.7%安の1ドル=107円38銭。一時は107円23銭と、1月3日以来の安値。5月初旬以降で最長の4営業日続落となった
対ユーロでは0.5%下げて1ユーロ=1.1286ドル
欧州時間の取引
中銀の政策が為替市場に影響し、米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派傾斜を受けてドルが下げを拡大。ノルウェー中銀の利上げを背景に、ノルウェー・クローネは上昇した。円とポンドも高い。日本銀行は金融政策の現状維持を決めたほか、イングランド銀行(英中銀)も政策を据え置くとの見方が広がった。
原題:Dollar Heads for Biggest Two-Day Loss in 16 Months: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops, Krone Rallies on Norges Bank Guidance: Inside G-10
◎米国株・国債・商品:S&P500が最高値、10年債利回り2%近辺
20日の米株式相場は4日続伸。S&P500種株価指数は終値ベースで過去最高値を更新した。米国債は遅い時間に上げを失い、イールドカーブがフラット化した。米・イラン関係の緊迫を受け、原油は大幅高。
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米金融当局が景気低迷回避を目指して近く利下げに踏み切るとの観測を背景に、S&P500種は高く寄り付いた。イランが米国のドローンを撃墜し、トランプ大統領が報復の可能性を示唆したことを受けて、上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけてまた騰勢を強めた。原油の大幅高を背景に、エネルギー銘柄が相場の上昇をけん引した。
S&P500種株価指数は前日比1%高の2954.18。ダウ工業株30種平均は249.17ドル(0.9%)高の26753.17ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.03%。
ニューヨーク原油先物相場は反発、今年に入り最大の上げとなった。イランが米国のドローンをペルシャ湾のホルムズ海峡付近で撃墜。トランプ大統領がイランは「非常に大きな間違いを犯した」と非難したため、中東からの供給が滞るとの懸念から買いが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は2.89ドル(5.4%)高の1バレル=56.65ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2.63ドル高の64.45ドル。
ニューヨーク金先物相場は大幅反発。前日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明から、政策金利の判断において「辛抱強くなる」との文言が削除され、利下げ観測が高まったのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は3.6%高の1オンス=1396.90ドルで終了。中心限月としては2013年9月以来の高値となる。
シカゴ・オプション取引所のボラティリティー指数(VIX)は日中、15を超えた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行、イングランド銀行がいずれも景気支援の構えを打ち出したことが、高リスク資産への新たな追い風となった。ただ、地政学的な緊張でこうした流れが弱まる場面もあった。10年債利回りは一時、2016年11月以降で初めて2%を割り込んだ。
ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者(CIO)は地政学上の緊張について、「不透明性を生むので懸念材料」だとした上で、「より長期的に見れば、どのような問題も外交努力により解決すると当社では考えている」と語った。
原題:Stocks Rise to Record as 10-Year Yield Hits 2%: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Surrender Gains as Curves Flatten in Afternoon Tumble
Crude Climbs by Most This Year as Iran Shoots Down U.S. Drone
Gold Achieves Liftoff as Prices Rocket Toward $1,400 an Ounce
◎欧州債:英国債上昇、中銀がEU離脱巡り懸念-イタリア債上げ失う
20日の欧州債市場では、イタリア債が上げを失った。同国が新発債を発行して既発債5銘柄を買い戻すと発表したことが手掛かりだった。ドイツ債は上昇。英国債も高い。英中銀は合意なきEU離脱のリスクが高まっていることを認めた。
イタリア10年債利回りは一時5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.15%をつけた。この日は10bp下げて2.01%に低下した場面もあった
ギリシャ10年債利回りは一時10bp上昇の2.58%
ドイツ10年債利回りは3bp下げてマイナス0.32%、フランス10年債利回りは3bp下げて0.02%、イタリア10年債利回りは3bp上昇の2.14%
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