ＦＯＭＣが利下げ、パウエル議長は長期緩和サイクルの開始を否定

米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は30、31両日開いた定例会合を終え、フェデラルファンド（ＦＦ）金利の誘導目標レンジを２－2.25％と、従来から0.25ポイント引き下げた。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は、今回の利下げについて、長期にわたる金融緩和サイクルの開始を示唆したわけではなく、「下振れリスクに対する保険」を意図したものだと説明した。

联邦公开市场委员会（FOMC）于30日和31日结束了常规会议，并将联邦基金（FF）利率的诱导目标范围降至2-2.25％，比过去低0.25个点。美国联邦储备委员会（FRB）主席鲍威尔表示，降息并不意味着长期货币宽松周期的开始，而是他打算“针对下行风险的保险”。

パウエル議長は31日、声明発表後の記者会見で「この利下げの本質は、サイクル半ばでの政策調整だとわれわれは捉えている」とし、「長期にわたる一連の利下げの始まりではない」と説明。その上で、「一度きり（の利下げだ）とは言っていない」とも加えた。

鲍威尔主席在声明宣布后的新闻发布会上表示我们理解降息的性质是周期中期的政策调整，“他说，”这不是长期一系列降息的开始。“最重要的是，他补充道，”我并不是说这只是一次（这是降息）。

パウエルＦＲＢ議長（７月31日）

Powell FRB主席（7月31日）

Bloomberg

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0.25ポイントの利下げは市場で広く見込まれていたが、30日にツイッターで「大幅な利下げ」を要求していたトランプ米大統領は、期待外れな決定と受け止めかねない。

0.25虽然市场普遍预期会降息，但美国总统特朗普在30日要求在Twitter上“大幅降息”，这可能被视为一个令人失望的决定。

ＦＯＭＣはこのほか、バランスシートの縮小を８月１日で終了することも決定。極めて緩やかな金融引き締め効果を持つバランスシート縮小は当初、９月末の終了を予定していた。

联邦公开市场委员会还决定在8月1日结束资产负债表减少。资产负债表减少具有非常适度的货币紧缩效应，最初定于9月底结束。

ＦＯＭＣは「ＦＦ金利誘導目標レンジの将来的な道筋を慎重に検討しながら、委員会は経済見通しに関する今後の情報が示唆するものを引き続き注視し、景気拡大や力強い労働市場、対称的な２％目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」と表明した。

“联邦公开市场委员会继续仔细监测未来经济前景信息可能提出的建议，同时仔细考虑FF利率目标范围的未来路径。 ”我们将采取适当行动，以保持经济扩张，强劲的劳动力市场和通胀接近对称的2％目标。

今回のＦＯＭＣ会合では、カンザスシティー連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁が金利据え置きを主張し、利下げに反対票を投じた。両総裁とも、「今回の会合でＦＦ金利誘導目標のレンジを2.25－2.50％に据え置くよう主張した」と声明に記された。政策当局者２人が反対票を投じたのは、2018年２月にパウエル議長が就任して以降で初めて。

在本次联邦公开市场委员会会议上，堪萨斯城联邦储备银行行长乔治华盛顿和波士顿联邦储备银行行长罗森•格伦总统认为利率将保持不变，并投票反对降息。两位州长在一份声明中也表示，“在本次会议上，我们坚持将FF利率诱导目标范围保持在2.25至2.50％。”这是两位政策制定者自2018年2月上任以来首次投票反对总统。