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概要:[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した2月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年比8.2%上昇した。政府による電気・ガス代の負担軽減策が上昇を抑制した一方、多くの
[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した2月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年比8.2%上昇した。政府による電気・ガス代の負担軽減策が上昇を抑制した一方、多くの品目で原材料費やエネルギーコストの上昇を反映して値上がりした。
前年比での上昇は24カ月連続となったが、上げ幅は昨年12月に10.5%を付けた後は縮小してきた。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値プラス8.4%も下回った。日銀の担当者によると、輸入物価が下落してきたこともあり「価格転嫁の動きは一時に比べて緩やかになっている」という。
類別では「電力・都市ガス・水道」が前年比33.9%、「鉄鋼」が同18.5%、「飲食料品」が7.6%それぞれ上昇した。
全515品目中、前年比で上昇したのは452品目、下落は53品目。
前月比ではマイナス0.4%だった。マイナスは2年3カ月ぶり。政府の電気・ガス価格激変緩和対策事業で、電力・都市ガスの価格が割引きされたことが影響した。日銀の試算によると、同事業が総平均の前月比で0.6%ポイント押し下げる要因になったという。
輸入物価指数は円ベースで前年比プラス14.6%で、24カ月連続のプラスとなった。伸び率は前月の16.9%から縮小した。
(杉山健太郎 編集:内田慎一、田中志保)
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