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概要:過去40年間で最も激しい利上げサイクルを乗り切ろうと金融株を積み増してきた株式投資家は、急激な金利上昇が必ずしも好ましくないことを思い知らされている。
過去40年間で最も激しい利上げサイクルを乗り切ろうと金融株を積み増してきた株式投資家は、急激な金利上昇が必ずしも好ましくないことを思い知らされている。
大幅な金利上昇局面での銀行株保有はウォール街の常識だ。金利が上がれば金利収入が増え、金融機関の利益にプラスに働くことが多いためだ。
だがその目算が狂いつつある。短期金融市場の金利急上昇で預金者は他のより有利な資金活用に向かう一方、銀行は保有債券で損失を抱える事態に陥っている。銀行がこれらの債券の売りを迫られることを投資家は今や懸念している。
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2022年の弱気相場ではちょっとした逃避先になっていた金融株だが、今回は深刻な打撃を受けている。金融株は9日、連鎖的な下げで落ち込んだ。このセクターはミューチュアルファンドの間で今年最も人気の投資先の一つだ。
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EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏は「この日のニュースは、大半の投資家の想定に入っていなかったようなリスクを浮き彫りにした」とし、「これは例外かもしれないが、心配なのは他行が同様の問題を報告する皮切りになることだ」と指摘した。
9日の値下がりはミューチュアルファンド運用者に痛手となりそうだ。ゴールドマン・サックス・グループの調査によると、この業界の金融株保有は年初時点で、指標の指数に基づく組み入れ比率より平均1.38ポイント高かった。
デービッド・コスティン氏らゴールドマンのストラテジストが集計したデータによると、金融分野をアンダーウエートにしていることが多かったヘッジファンドでさえ、ウェルズ・ファーゴがトップピックの一つだ。9日に同銘柄は4日続落し、6%余り下げた。
株安のきっかけは2つの小規模な銀行で悪いニュースが重なったことだ。シリコンバレーを中心に事業を展開する銀行持ち株会社SVBファイナンシャル・グループは流動性への対応で証券売却と資本増強に動いた。一方、暗号資産(仮想通貨)業界の苦境を受け経営難に陥っている銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタルは銀行業務を縮小し、清算する計画を明らかにしている。
銀行の金利収入が伸びるという投資家の期待は業界の利益予想に見て取れる。ブルームバーグのアナリスト調査によれば、S&P500種金融株指数の構成銘柄で23年度の増益率予想は9.4%と、業種として2番目に高い水準。楽観は、株価純資産倍率(PBR)が20年ぶりの高水準付近で推移するなど、バリュエーションにも表れている。
ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏によると、こうした楽観的見方が今、試されようとしている。
「金利高が今後の事業の逆風になるという現実はずっと無視されてきた。金利上昇が問題になるということが示されたと言えるだろう」とオルーク氏は語った。
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