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概要:[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は24日、スイスと米国の銀行が招いた市場の混乱を踏まえ、欧州連合(EU)首脳にユーロ圏の銀行の安全性を強調するとともに、域内共通の預金保険
[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は24日、スイスと米国の銀行が招いた市場の混乱を踏まえ、欧州連合(EU)首脳にユーロ圏の銀行の安全性を強調するとともに、域内共通の預金保険制度推進を呼びかける見通し。複数の関係者が明らかにした。
EUは23日から首脳会談を開いており、2日目の討議では財政・債務ルールの変更を含む経済問題が主な議題だが、クレディ・スイスと米シリコンバレー銀行の問題が域内銀行システムに与える影響を巡る懸念が焦点になるという。
関係者の1人は、ラガルドECB総裁がスイスの解決策を受け銀行問題について安心させる発言をし、「銀行同盟の完成と資本市場同盟の推進を首脳らに要請するだろう」と語った。
「彼女のメッセージはECBが金融政策にコミットしているものの、フォワードガイダンスはなくデータ次第というものになるとみられる」とも述べた。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のドナフー議長も銀行について同様のメッセージを送る見通しだ。
2人目の関係者によると、同氏は全般的に銀行は良好な状態で、資本流動性バッファーも十分だが、銀行セクターの混乱に見られたように安心している余地はないと述べる見通し。
また、銀行同盟の完成に向けた着実な進展を呼びかけるとともに、資本市場同盟については競争力にとって重要だとし、さらなる取り組みが必要と指摘するという。
「銀行同盟の完成」は域内共通の銀行預金保護制度である欧州預金保険スキーム(EDIS)の導入を意味する。
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