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概要:「Defi(ディーファイ、分散型金融)」業界ではここ数日、「jaredfromsubway.eth」と名付けられたデジタルウォレットに関連する匿名のトレーダーが話題になっている。サンドイッチ攻撃と呼ばれる戦略で多額の取引手数料を支払いつつ膨大な利益を得た。
ウォレット名「jaredfromsubway.eth」と関連する匿名のトレーダー
サンドイッチ戦略、新しい概念でないが実行には通常コストがかかる
「Defi(ディーファイ、分散型金融)」業界ではここ数日、「jaredfromsubway.eth」と名付けられたデジタルウォレットに関連する匿名のトレーダーが話題になっている。サンドイッチ攻撃と呼ばれる戦略で多額の取引手数料を支払いつつ膨大な利益を得た。
いわゆるトレーディングボット運用者向けのこのウォレットの名前は、米サンドイッチチェーン、サブウェイの元広報担当者で不祥事を起こした人物の名前をもじったものだ。サンドイッチ戦略ではトレーダーがDefiアプリでトークンの注文を出すが、注文執行前にボットがそのトークンを買う。こうしてトークン価格は押し上げられ、値上がりしたところでボットはトークンを売却して利益を得る。
トラッカーのアイゲンファイのデータによると、Defi全体の利回りが魅力的でない時期にあってこのボットは2日間で約167万ドル(約2億2500万円)を稼いだ。これを含め、トレーダーもしくは事業体がサンドイッチ戦略を通じてこの1カ月間に得た利益は計400万ドル近くと推計されるという。
サンドイッチ戦略はDefi業界で新しい概念ではないが、実行には通常、コストがかかる。イーサスキャンのデータによると、jaredfromsubway.ethの背後にいるトレーダーは過去24時間にイーサリアムで約130万ドルの取引手数料「ガス代」をかけた。これは、同じ期間に同ネットワークで費やされた手数料全体の1.8%に相当する。
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