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キャシー・ウッド氏、神通力失ったか－資金流出、新ファンド需要低調
概要：キャシー・ウッド氏のファンドは、たとえ苦戦していても投資資金が流入した時期があった。しかし、同氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントが今年に入り復活を遂げたにもかかわらず、資金が流入していないのは注目に値する。
アークのほぼ全てのファンドは資金流出－成績好調でも
需要低調を受け、新ベンチャーファンドは手数料を一部免除
キャシー・ウッド氏のファンドは、たとえ苦戦していても投資資金が流入した時期があった。しかし、同氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントが今年に入り復活を遂げたにもかかわらず、資金が流入していないのは注目に値する。
ブルームバーグ集計のデータによると、米国で上場しているアークの上場投資信託（ＥＴＦ）のうち、旗艦ファンド「アーク・イノベーション・ファンド（ＡＲＫＫ）」を除く全てのファンドが2023年に入り資金流出となっている。大半のファンドのパフォーマンスがＳ＆Ｐ500種株価指数と少なくとも同等か、場合によっては上回っているにもかかわらずだ。
一方でウッド氏とアークは、投資家の需要が低調にとどまる中、同社最新ファンドの一つである「アーク・ベンチャー・ファンド（ＡＲＫＶＸ）」の手数料を一部免除した。
こうした展開は、20年に旗艦ファンドが約150％近く上昇したことを受けて集まったカルト的なファンが、厳しい22年を経て、ついに関心を失いつつある可能性を示唆している。ＡＲＫＫは昨年に67％下落と、過去最大の下げを記録。米利上げによって、投機性が高く、しばしば利益の上がらないテクノロジー株の見通しが悪化したためだ。昨年の下落時には多くの投資家が押し目買いしていたものの、現在はその熱意も冷めつつある。
ＥＴＦストアのネイト・ジェラチ氏は「若干信頼感を失ったであろう投資家がいるのは確かだ」と指摘した。
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