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概要:米電気自動車(EV)メーカー、テスラの自動車を完全な自動走行車にするイーロン・マスク氏の野心は、実現まで何年もかかりそうだ。同氏は最近では、テスラの利益率を賭けてでもその野心をかなえたいと明確に発言するようになった。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラの自動車を完全な自動走行車にするイーロン・マスク氏の野心は、実現まで何年もかかりそうだ。同氏は最近では、テスラの利益率を賭けてでもその野心をかなえたいと明確に発言するようになった。
同氏は先週の電話会議で、テスラには「利益ゼロ」で自動車を売り、後に自動走行ソフトウエアで巨額の利益を手にするだけの力があると述べた。
投資家にとってはやっかいな事態となりかねない。マスク氏は少なくとも2019年から、完全自動走行のテスラ車がもうすぐ到来すると予言してきたが、それは実現していない。
「現時点でテクニカルな意味で利益ゼロで自動車を売り、自動走行を通じて将来に計り知れない経済性を得ることができるのは当社だけだ」とマスク氏は19日に発言。「今話したことの意味の深さを何人が理解してくれるか分からないが、極めて重大なことだ」と話した。
自動走行車というビジョンを現実にするための試練があるにもかかわらず、マスク氏はテスラ車の値下げを進めており、EV価格戦争を引き起こしかねない状況となっている。
主力の「モデルY」の価格はわずか数カ月間に29%引き下げられた。テスラの利益率は押し下げられ、投資家は利益悪化への不安を募らせている。
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