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概要:[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株が数カ月にわたって続くレンジの上限を試す中、広く使われている2つの分析スタイルが次の行き先について相反するシナリオを描いているようだ。
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株が数カ月にわたって続くレンジの上限を試す中、広く使われている2つの分析スタイルが次の行き先について相反するシナリオを描いているようだ。
4月21日、 米国株が数カ月にわたって続くレンジの上限を試す中、広く使われている2つの分析スタイルが次の行き先について相反するシナリオを描いているようだ。ニューヨーク証券取引所で2022年11月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)
テクニカル指標は年初来で8%上昇したS&P500ラリーの継続を示す一方、ファンダメンタルズ分析に注目する投資家の多くは先行きは不安定だと見ている。
市場参加者が一つのスタイルに完全に傾倒することはほとんどなく、どちらのアプローチも確実なものではないが、見通しの複雑さを物語っている。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのテクニカル戦略担当グローバル責任者、マーク・ニュートン氏は「誰もが非常にネガティブだ」としつつ、テクニカルな観点からは市場は良く見えると述べた。
<強気のテクニカル>
今年のS&P500は9.7%ポイントのレンジで取引されており、2017年以降の同等の期間で最も狭い。現在、指数は4129.79で、昨年10月の安値を16%上回っており、テクニカルアナリストは上値を伸ばせる証拠と見ている。
パイパー・サンドラーのチーフ市場テクニシャン、クレイグ・ジョンソン氏はS&P500の年末目標値を4625としており、多くの米国株価指数で下降トレンドが逆転していることは心強いと語る。もう一つの中期的な強気サインとして、いくつかの指数の50日移動平均線が200日移動平均線を上回っていることを挙げた。
多くのテクニカルアナリストは、年初来の底堅さは株式にとって良い兆候とも指摘。パイパー・サンドラーの分析によると、S&P500は第1・四半期に前年12月の安値を下回ったことがない場合、通年で83%の確率で上昇し、平均13.73%のリターンを上げている。
逆説的だが、アナリストの中には、市場に悲観的な見方が多いことに気を良くしている向きもある。良いニュースがあれば、敬遠していた投資家が株に誘導されると考えるためだ。
しかし、全てのテクニカル指標がバラ色というわけではない。JPモルガンの最近のリポートは市場の「迫力に欠ける広がり」を指摘。今年の上昇のほとんどは一握りの大型株によってもたらされているという。
<弱気のファンダメンタル>
一方、ブランディワイン・グローバルのファンダメンタル株式チーム責任者、パトリック・ケイザー氏は、金融や工業など景気敏感セクターへのエクスポージャーを減らし、米景気後退の可能性に備えている。
同氏は、いずれ弱いデータが景気後退接近の証拠と見なされると指摘。「市場は(景気後退に伴う)利益の減少や失業率の上昇を織り込んでいないようだ」と話す。
これまでのところ第1・四半期の企業決算はまちまちとなっている。
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米州株式担当責任者であるデビッド・レフコウィッツ氏は、バリュエーションを懸念。リフィニティブ・データストリームによると、S&P500の長期平均PER(株価収益率)は15.6倍であるのに対し、12カ月先の予想PERは約18倍となっている。
同氏は「リスクとリターンが見合わない」と指摘。同指数の年末目標を3800としている。
(Saqib Iqbal Ahmed記者)
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