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概要:米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容がハト派的となり、ドル安/円高が進んでいる。だが、ドル以外のクロス円でみれば、優勢なのは円売り圧力だ。リスクオンムードの回復による世界的な株価の底堅さが、円高の抑止力として機能しているとみられる。ただ、クローバル景気の減速懸念などが払拭されたわけではなく、予断は許さない。 <円安の素地も> FOMCでは、年内の一段の利上げに忍耐強くある姿勢が表明
[東京 31日 ロイター] - 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容がハト派的となり、ドル安/円高が進んでいる。だが、ドル以外のクロス円でみれば、優勢なのは円売り圧力だ。リスクオンムードの回復による世界的な株価の底堅さが、円高の抑止力として機能しているとみられる。ただ、クローバル景気の減速懸念などが払拭されたわけではなく、予断は許さない。
<円安の素地も>
FOMCでは、年内の一段の利上げに忍耐強くある姿勢が表明されたほか、バランスシートの縮小も将来的にペースを変更する用意があると指摘し「市場予想よりもハト派的な内容となった」(外資系証券)と受け止められた。
30日の米市場ではドル安が進行。米国債金利が低下するなか、ドル/円JPY=は108.81円まで1円弱売られ、17日以来半月ぶり安値を更新。他の主要国通貨に対しても、ユーロEUR=が1.14ドル前半から後半へ上昇して11日以来の高値をつけたほか、豪ドルAUD=D4も0.72ドル後半と1カ月半ぶり高値となった。
しかし、円相場を中心に見ると様子はやや異なる。対ドルでは上昇したものの、ユーロなど他の主要国、新興国通貨に対しては下落圧力が強まった。
資源価格の上昇が支援材料となった豪ドルに対してAUDJPY=Rは、日中安値の78円前半から79円前半へ下落して年初来安値を更新。南アフリカランド/円ZARJPY=Rは、ほぼ2カ月ぶり高値に到達した。
クロス円が堅調に推移した要因は、米株高を含むリスクオンムードへの期待感にある。31日の市場ではアジア株が全面高となり、商品市場も軒並み高。中国大連の鉄鉱石先物DCIOcv1は1年半ぶり、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物WTICLc1は2カ月ぶり高値を更新した。
ドル/円の下落にもかかわらず、市場では「FRBのハト派姿勢を好感して2万5000ドル台を回復した米国株など市場心理の改善を考慮すると、むしろ円安の素地さえ醸成されてきた」(シティグループ証券の高島修チーフFXストラテジスト)との声すら上がっている。
<1年を占う1月相場>
ただ、それは円相場の行方が株価次第だということも意味している。足元はFRBのハト派転換を好感し、世界的な株高が進んでいるが、米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱など多くの問題が依然くすぶっている。
「貿易戦争によるグローバル景気や企業業績の下押し圧力は、FRBの方向転換だけではそうそう止められるものではない。昨年末の様なリスクオフ局面が、再び訪れる可能性は残っている」(国内投信)という。
為替市場では1月のドル/円の騰落が、年間の騰落を決める経験則がある。みずほ証券によると、変動相場制移行後の74年以降、年間でドル/円が上昇した年のうち、1月も上昇したのは32回で、その確率は71%とかなり高い。
今年のドル/円の始まり値は109.85円付近。きょう中にこの水準を上抜けられなければ、経験則的には円高進行の可能性を示すライトが「点灯」することになりそうだ。
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