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概要:ロンドンにあるオフィスビルのオーナーは、全8フロアへの入居を希望する企業とリース契約を交わしたが、意外にも取引銀行のINGグループは首を縦に振らなかった。
ロンドンにあるオフィスビルのオーナーは、全8フロアへの入居を希望する企業とリース契約を交わしたが、意外にも取引銀行のINGグループは首を縦に振らなかった。
INGは、オフィスシェア事業を手掛けるウィーワークが賃料全額を支払う責任を負うということに難色を示したのだった。ウィーワークへのエクスポージャー拡大に対する欧州の銀行の風当たりは、ますます強くなっている。9年前に創業した同社は、今や世界で合計4500万平方フィート(約420万平方メートル)のオフィススペースを保有。これはフィラデルフィアのダウンタウンにあるオフィススペース全てに匹敵する広さだ。
欧州の銀行がウィーワークへの融資拡大を敬遠しつつあることが、銀行やファンド、ビルのオーナー、不動産債権ブローカーとのインタビューで示された。関係者の多くは、特定企業についての情報を提供する権限はないとして匿名を条件に話した。
世界各地の商業不動産市場に新風を吹き込んできたウィーワークは、ソフトバンクグループの目にとまった。ソフトバンクは2017年にウィーワークに初めて出資し、これまでに100億ドル(約1兆1100億円)余りの提供を約束した。直近の出資を受けてウィーワークの評価額は470億ドルに膨れ上がった。
長期リース契約でオフィススペースを確保した上で、短期契約の顧客にスペースを転借するというのがウィーワークのビジネスモデルだが、一部はその受け入れを渋っている。
一方、ソフトバンクは1月、ウィーワークに追加出資を行ったが、160億ドルを投資して経営を動かすことのできる持ち分取得には至らなかった。この決定は、一部の銀行に動揺を与えた。
ウィーワークが入居するロンドンの2つのビルに関して信用供与を行ったインベステックの仕組み不動産金融共同責任者サイモン・ブルックス氏は、「巨額の投資を行う意図を示していた投資家が大きく立場をひるがえせば、一体何が原因でそうなったのかと懸念するのは当然のことだ」と語った。
ウィーワークの幹部らも、銀行との関係を強化する必要があることは認めている。何せ未上場の同社は昨年19億ドルの赤字を出しており、社債格付けはジャンク級だというのが現実だ。
ただ同社のマイケル・グロス副会長は、銀行が同社を敬遠しているとの捉え方に異議を唱えた。「ウィーワークが主要テナントとなって資産が転売されたり、借り換えが行われたりする取引の流れはかなりのものだ」とインタビューで指摘し、そうした実績を積む中で同社にとって「ますますやりやすくなっていくはずだ」と語った。
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