英中銀、成長見通し下方修正 ＥＵ離脱懸念や世界経済鈍化に直面

［ロンドン １日 ロイター］ - イングランド銀行（英中央銀行）は１日、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱（ブレグジット）を巡る懸念の増大や世界経済の鈍化に直面しているとして、成長率見通しを引き下げた。ただ他の主要中銀のように利下げを検討していることは示唆しなかった。

[伦敦1日路透社] - 英国央行（英国中央银行）面临英国退出欧盟（欧盟）和全球经济放缓的担忧随着增长率预测的降低。它并没有暗示他们正在考虑像其他主要央行一样降息。

英中銀は引き続き緩やかな利上げを想定。ただ緩やかな利上げは「円滑な」ブレグジットや世界経済の回復にかかっているとした。

英格兰银行继续预期利率会适度上升。然而，据说逐步加息取决于“顺利”的英国脱欧和全球经济的复苏。

政策金利を０．７５％に据え置くことも全会一致で決定した。据え置きは予想通り。ブレグジットがどのような形になるかに関わらず、金利はいずれの方向にも変動する可能性があるとした。

一致决定将政策利率保持在0.75％。按预期推迟。无论英国脱欧看起来如何，利率都可能向两个方向波动。

また１０月３１日のＥＵ離脱を明言しているジョンソン新首相の誕生を受け、無秩序かつ合意なきブレグジットのリスクが高まったことが「ポンドの著しい下落」につながったと指摘。７月中旬時点で、ブレグジットに関する不確実性が「より定着した」とした。

此外，新首相约翰逊的出生加剧了无序和未经同意的英国退欧的风险，约翰逊宣布欧盟于10月31日离职。指出它导致了“堕落”。截至7月中旬，英国退欧的不确定性“更加确定”。

英中銀は「設備投資におけるブレグジット関連の不確実性の高まりと純貿易に対する世界的な成長鈍化を反映して、２０１８年以降は基調的な成長率が鈍化し、潜在成長率を下回っているようだ」とした。

英格兰银行表示，“自2018年以来的关键增长将反映在与英国脱欧相关的资本投资和全球净贸易增长放缓的不确定性上。利率已经放缓，似乎低于潜在的增长率。”

声明に対する市場の反応は現時点で限定的。

市场对该声明的回应目前有限。

カーニー総裁は決定会合後、「世界的な貿易システムの将来、および英国のＥＵ離脱がどのような形になるのかを巡る深刻な先行き不透明性が英経済の重しになっている」とし、「こうした先行き不透明性が解消するまで、こうした要素を巡る見方の振れが市場金利、株価、為替相場のボラティリティーにつながる」と述べた。

科尔尼总统说：“全球贸易体系的未来以及英国退出欧盟的未来前景将不明朗。 ”这是英国经济的一个分量，“他说，”这些因素的不确定性将导致市场利率，股票价格和汇率波动，直到这种不确定性得到解决。

インスティテュート・オブ・ディレクターズのチーフ・エコノミスト、Tej Parikh氏は「９月の会合が注目される。無秩序なＥＵ離脱が起こりそうな場合、中銀は混乱の中で企業や家計を支援するために事前の利下げをためらうべきではない」と述べた。

董事学会首席经济学家Tej Parikh指出，9月会议将会突出。如果欧盟可能出现混乱局面，中央银行将会感到困惑为了支持企业和家庭，我们应该毫不犹豫地提前降价。

中銀は英国がブレグジットの衝撃を防ぐと仮定しているが、２０１９年と２０年の成長率見通しを１．３％とし、５月時の１．５％、１．６％からそれぞれ下方修正した。

央行假设英国将阻止英国脱欧的影响，但2019年和20年的增长率预测为1.3％，5月为1下调幅度分别为0.5％和1.6％。

また来年第１・四半期に前年比でマイナス成長となる可能性を３０％とした。

此外，与去年同期相比，明年第一季度负增长的可能性定为30％。

インフレ率については２━３年後に現在２％の目標を上回ると想定。ただ英国が円滑にＥＵを離脱した場合、ポンドや市場の金利見通しが急回復し、成長率やインフレ率が想定より鈍化する可能性があると言及。このため、３年後のインフレ率が必ずしも中銀目標を上回るとは限らないが、中銀は依然として国内経済の過熱を予測しており、利上げが必要であるとした。

通胀率预计将在2 - 3年内超过目前的2％目标。他指出，如果英国顺利离开欧盟，英镑和市场利率的前景可能会大幅回升，增长率和通胀率可能会放缓超过预期。因此，虽然三年后的通胀率不一定超过央行目标，但央行仍然预测国内经济过热，并且有必要提高利率。