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英中銀テンレイロ氏、政策金利は既に経済が耐えられないほど高い
概要：イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）メンバーのテンレイロ委員は、金利は経済が耐えられないほど高く、過度に引き締めれば米経済学者ミルトン・フリードマンの「シャワー室の愚か者」のようにやけどする羽目になるだろうと警告した。
イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）メンバーのテンレイロ委員は、金利は経済が耐えられないほど高く、過度に引き締めれば米経済学者ミルトン・フリードマンの「シャワー室の愚か者」のようにやけどする羽目になるだろうと警告した。
フリードマンはシャワーの水が冷たいからと言って水が温かくなるのを待てずにお湯の蛇口を開き過ぎ、やけどする者を中央銀行に例えていた。
テンレイロ氏によれば、政策金利はすでに高過ぎる水準まで引き上げられており、結果として中期的なインフレ率はイングランド銀の目標値である２％を下回る見通しだ。
ＭＰＣメンバーの中で最もハト派寄りのテンレイロ氏は、任期満了まであと２会合を残すのみ。ＭＰＣは40年ぶりの急ピッチで進めてきた利上げを停止すべきかどうか検討しているさなかで、５、６月の同氏にとって最後となる会合での投票は重要になる。
ＭＰＣメンバーのテンレイロ委員
Source: Bloomberg
全米経済研究所（ＮＢＥＲ）の年次会合に出席したテンレイロ氏は、現在何が起きているかではなく、将来どうなるのかを基に金利を決定するのがイングランド銀の仕事だと主張。金利はすでに十分な以上に引き上げられ、いまや効果が表れるのを待つべきだと語った。
「エネルギー価格の大幅上昇を主な要因とするインフレショックの形や金融政策が経済に効果を及ぼすまでの時間差を考えると、中期的、つまり2025年にインフレ率が目標を下回るというのが最もあり得るシナリオだ」と述べた。
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