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概要:ウォール街は米金融政策当局による引き締めが終わりに近づいているとの確信を強めており、資産運用担当者はすでに、まるで利上げが過去のことであるかのような戦略に転じている。
JPモルガン・アセットは株式、インベスコは高リスク債に強気
市場はもはやFRBの動向心配せず-データトレック
ウォール街は米金融政策当局による引き締めが終わりに近づいているとの確信を強めており、資産運用担当者はすでに、まるで利上げが過去のことであるかのような戦略に転じている。
JPモルガン・アセット・マネジメントは株式に資金を精力的に投入し、インベスコでは少なくとも1つのファンドが従来の慎重姿勢からポジションを一転させた。データトレックによれば、投資家は目下、マクロをテーマにした取引ではなく、個別銘柄の売買にシフトしている。
市場関係者は、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利上げが決まるとほぼ確実視している。だが、米金融当局がいつまで政策金利を高水準に据え置くのか、あるいは年内にもう1回利上げが必要かどうかについては、見解が分かれている。それでも、インフレ鈍化が進行しており、大幅な利上げとそれに伴うボラティリティーは確実に過去のものだとの見方が広がっていることは明確だ。
インベスコ・グローバル・アロケーション・ファンドのシニア・ポートフォリオ・マネジャーで、インベスコ・インベストメント・ソリューションズの投資責任者であるアレッシオ・デロンジス氏は「利上げサイクルは終焉(しゅうえん)を迎えつつある」と指摘。「そのため、サプライズやボラティリティーの要因は米金融政策当局ではなく、利上げがまだ続くであろう欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中央銀行)からもたらされるだろう」と述べた。
デロンジス氏は、3月時点では完全にリスク回避の姿勢だったが、足元ではハイイールド債や新興市場国債を取り入れ、米国債など安全資産への配分を減らしている。またリセッション(景気後退)は2024年下期まで起こらず、米金融政策当局による利上げもあと1-2回しかないとの見立てから、中小型株も買っている。
JPモルガン・アセット・マネジメントでマルチアセット・ソリューションズのポートフォリオマネジャーを務めるフィリップ・カンポレアーレ氏も、景気後退の可能性は低いとみており、株式をオーバーウエートにしている。急ピッチの米利上げで昨年大きな打撃を受けた株式・債券ポートフォリオにとって、米利上げサイクルの終了は追い風になるという。
米国が深刻な景気後退に陥るなど悲観的なシナリオを予想する声もあるが、データトレック・リサーチの共同創業者、ニコラス・コラス氏は、市場は米金融政策の行方についてもはや心配していないと話す。S&P500種株価指数のセクター相関は5年平均を下回っており、個別銘柄の物色の動きが広がっていることを示しているという。
株高の裾野は景気敏感銘柄にも広がっている、とコラス氏は述べた。また恐怖指数として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は長期平均の20を大きく下回っており、株式市場のボラティリティーは低下している。
コラス氏は7月半ばのリポートで「米金融当局の政策とオーバーシュートのリスクが、2022年1月ー23年5月までの米国株相場の大きな原動力だった」とし、 「ポストFRB」の時代に突入しつつあると市場はみていると分析した。
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